渋谷「かつお食堂」がお客を魅了する3つの理由 クラブに週4通い!元パリピ店長が語る魅力
「かつお節は、背中とお腹で脂の乗り方が違います。背中側は筋肉質で脂も少なく上品な味わい。お腹側は脂が多く、しっかりした味わいです。どちらの部位を食べるか、端っこのお客さんから伺っていきますね!」
コの字型のカウンターの真ん中で、客たちと気兼ねなく話すかつおちゃん。次々かつおトークが展開され、ひとりで訪れてもまったく退屈しない。それどころか、アドベンチャー感さえある。
「今日のかつお節は、モーツァルトを聴きながら熟成したものです」。
「かつお節には体内で合成されない必須アミノ酸がすべて含まれていて、栄養満点なんですよ」。
「かつおは縄文時代から食べられていたので、日本人のDNAにかつおは刻み込まれているんです」。
実はかつおちゃん、かつお人生を送るまでは完全なるギャルで、クラブ通いを続けるパーリーピーポーだった。とくに六本木の「VANITY」や渋谷の「WOMB」に通いつめたという。
「当時は友達と週4でクラブに行ってましたね。テキーラばかり飲んで、当時はショットグラスに12杯とかざらでした。一緒にクラブに行ってくれる人と結婚したいと思っていましたし、とにかく友達と遊びたくてクラブに行きまくっていました」
かつお人生を歩み始めてからはめっきりクラブへ足を運ぶこともなくなったが、もともと人との触れ合いが大好きなかつおちゃん。
その高いコミュニケーション能力はかつお食堂でも発揮され、多くの人をとりこにしている。
一度は食べたい、レペゼン渋谷「かつお食堂」
かつおちゃんは言う。
「最初は店が成功するとも思っていなかったし、クラブ友達から『かつお節にハマってからダサくなったね』って言われたこともありました。店を始めて精神的にきつくなったこともあったけど、かつお人生を辞めるという選択肢はありませんでした。不思議です、自分でも。なんか、かつおに憑依された感じというか……」
似たスタイルの飲食店を始めるのは簡単かもしれない。しかし、かつお食堂は、本物の“かつお愛”にあふれたかつおちゃんだからこそ成立する唯一無二の名店なのだ。
現在はランチタイムまでの営業だが、来年からはディナータイムも営業するそうなので、今よりももっと利用しやすくなるだろう。この新たな観光名所、渋谷を訪れた際はぜひ足を運んでみよう。
(文/ぎぎまき)
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