ゴーン被告、逃亡を可能にした「主犯」は誰か

検査なし、プライベートジェットに抜け穴

2019年4月に再保釈されたカルロス・ゴーン被告(写真:ロイター/アフロ)

「国外に逃亡したのは、我が国の裁判所による審判に服することを嫌い、刑罰を逃れようとしたに過ぎず、正当化される余地はない」

報道各社から報じられた検察庁による異例のコメントからは、激情に駆られた司法当局の心境がにじみ出ている。

日本からどうやって出国したのか

2018年11月に東京地検特捜部に金融商品取引法違反の容疑で逮捕され、海外渡航の禁止条件付きで保釈中だった日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告。ゴーン被告が日本時間の2019年12月31日、アメリカの広報担当者を経由して「レバノン逃亡宣言」を発表してから1週間が過ぎた。

ゴーン被告はフランスのパスポートを2通所持しており、うち1通を携帯していたと報じられている。日本とレバノンの間では犯罪人引き渡し条約が結ばれておらず、刑事訴追中の被告人が入国・滞在することが可能だ。

しかし、ゴーン被告の逃亡劇における最大の疑問は、日本からの出国過程にある。

ゴーン被告は12月29日、プライベートジェットで関西国際空港を飛び立ち、トルコ・イスタンブールを経由して同月30日にレバノン・ベイルートへ入ったとみられる。関空でのフライト前には、立ち寄った関空近くのホテルから出発する際、ゴーン被告に同伴した男性2人が2つの「大きな箱」を持って出たようだ。

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