のんとwithnews編集長に学ぶ共感の引き出し方 テクニックに走らず素直な感情を乗っける
伝わりやすい“器”で、伝えたいメッセージを届ける
第一部では奥山晶二郎編集長が登壇し、withnewsの5年間の歩みを実際の記事や具体的な取り組みを挙げながら振り返りました。
例えば、ユーザーからのリクエストに記者がダイレクトに答える「取材リクエスト」は、媒体発足当初から力を入れてきた取り組みの1つ。
リクエストで生まれた札幌の特大キャベツの記事では、実際に取材してみると、特大キャベツのこれまでの歴史や、生産量が減り消滅の危機にあることなど、リクエストをきっかけにさまざまな物語が見えてきたといいます。
「記事を作る際には、なぜ今そのトピックを取材するか?にこだわってしまいがちですが、最初のきっかけは、リクエストがあったからという単純な理由でもいいのではないか。そこから先でメディアの取材力・編集力を活かして、記事に価値を生み出していくという形もありなのではないか」と奥山編集長は語ります。
これまでを振り返ったうえで、“次の5年に向けて”という問いに対しては、 「届けたいメッセージは紙でもネットでもあまり変わらないが、届けやすい形は変わっている。伝わりやすい“器”に伝えたいものを入れて届けることを大事にしていきたい。 また、つながりを生むというネットのよさをこれからも活かして、広大なネットの海の中で“憩いの場”になれるように、これからの5年、withnewsを育てていきたい」と話しました。