JR東日本の社長が語る「2020年代の鉄道」の姿 自動運転やチケットレス、駅ナカ海外展開
――山手線では、高輪ゲートウェイ駅がいよいよ開業します。
目指したのは、新しい駅の形を作るということ。建築家の隈研吾先生に設計していただき、新しい街の入り口となる、開放感あふれる駅になった。
駅舎だけでなく、駅の中も新しい。駅サービスを行うロボットを導入するなど、新しいことを始める場所としていく。
――現地にいた社員さんに駅を見た印象を尋ねたら、「CGの完成予想図どおりのものができました」と言っていました。
違ったら困るよ(笑)。
未来を感じられる駅に
――高輪ゲートウェイを駅の上に高層の商業施設があるような駅ビルにしようとは考えなかったのですか。
われわれが発展させてきた駅ビルは一つのモデルだとは思うが、街として開発しているので、今までの駅ビルとは違った形になる。消費のあり方やライフスタイルも以前とは変わっており、単にものを売るだけではみなさまにお越しいただけない。商業施設だけでなく、ホテル、文化創造施設、住宅などいろいろなものが一体となって感じられるようにしたい。
――カタカナの駅名が、賛否両論となりました。
さまざまなご意見があることは謙虚に受け止めている。駅がオープンしたら日本の未来を感じていただけるような工夫を行う。その4年後には街も完成する。だんだん姿が見えてくることによって、みなさんに親しまれていくようになると思うし、そうなるような街づくりをしていきたい。
――高輪ゲートウェイに続く、大型の不動産開発は?
品川―田町間のように13ヘクタールもあるような用地はほかにはない。しかし、渋谷ではまだ工事が続いている。これから新宿でも具体的に始まり、小田急電鉄さんや京王電鉄さんといっしょに取り組んでいく。池袋でも今後大がかりな開発が始まっていくだろう。今後は駅を中心とした大きな開発が続くことになる。
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