三菱「新型デリカD:5」発売から1年後の通信簿

賛否あるデザインはユーザーにどう映ったか

パワートレインは、三菱車で初採用となる尿素SCRシステムを使う2.2リッターのクリーン・ディーゼル・エンジンを搭載。燃焼室の変更など主要構成部品の約半分を新しくすることで、燃費と動力性能をアップ。トランスミッションに新開発された8速ATを組み合わせることで、最高出力145馬力、最大トルク380Nm、WLTCモード燃費12.6㎞/lを実現している。

また、「デリカD:5 アーバンギア」という新グレードも追加された。これは、より都会派志向のニーズに向けたドレスアップバージョンと言えるモデルだ。グリルのメッキ部分をより迫力あるものとし、専用フロント/リヤバンパーを追加。インテリアにも特別な木目のパネルが使用されている。

新しくなったデリカD:5を試乗してみれば、静粛性が向上していることと、ステアリング操舵感が軽くなっていることが印象的であった。内外装の質感の向上とあわせて、よりユーザーの間口を広げるのが狙いのように思えた。

旧型との併売ながら販売目標をクリア

気になる新型デリカD:5の販売データを見ていこう。新型モデルは2月に発売されているが、新しくなったのはディーゼルエンジン車のみで、ガソリン車は旧型のまま併売という形になった。

数字をチェックしてみれば、2月から9月までは、前年比105.7~281.9%までの好成績を残した。とくに発売開始直後となる3月の数字は飛びぬけている。

一方で、10月のみは前年比88.3%という残念な結果となったが、それは翌11月に、さらなる予防安全技術を強化するマイナーチェンジが実施されたため、その買い控えの結果と予想できる。

2~10月で新型モデルは累計1万4832台。加えて旧型は1767台だから、販売目標が1500台/月であることを考えると、新型だけでも数字をクリアしている。国内のブランド通称名別販売ランキングでは、発売直後の3月に26位まで上昇。その後は36~41位を前後するという状況だ。

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