デリカD:5は「アルヴェルの牙城」を崩せるのか 価格帯や室内空間、先進安全装備の違いは?

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2月に販売を開始した三菱自動車のオールラウンドミニバン新型「デリカD:5」(写真:三菱自動車)

高級フラッグシップミニバンとしてはすでに不動の地位を築いた感のあるトヨタ アルファード/ヴェルファイア。その人気は日本にとどまらず、上海モーターショーではアルヴェルをベースにしたレクサス初のミニバン、LMが発表されたことも記憶に新しい。

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そんなアルヴェルのライバルといえば、本来であれば日産のフラッグシップミニバンであるエルグランドが最右翼のはずなのだが、登場から9年が経過し、大きな改良もないまま、なかなか厳しい状態となっている。

そこに新たに割って入ったのが、今年の2月にビッグマイナーチェンジを受けた三菱デリカD:5である。元々はパジェロで培ったオフロード性能を持ち合わせたオールラウンダーミニバンとしてファンの多い車種ではあったが、3列シートミニバンというジャンルこそ同じものの、アルヴェルとはまったく違う土俵の車種であった。

初期型の面影がほとんど消えた

しかし、マイナーチェンジながらフロント周りの基本骨格を変更するほどの大改良を施し、エンジンも型式こそそのままだが構成部品の約半数を一新している。内装も高級感あふれるシートはもちろんインパネまで大きく手が入り、もはや初期型の面影はほとんどないと言っても過言ではない。

旧型の「デリカD:5」(写真:三菱自動車)

さらに前述のビッグマイナーチェンジで、新たに「URBAN GEAR(アーバンギア)」というオンロード色を持たせたグレードが追加されたのである。グレードというよりもカタログまでしっかり作り分けており、まるで別の車種ですよ、と言わんばかりなのだ。

そんなデリカD:5アーバンギア(以下デリカD:5)は406万7280~420万7680円という価格設定となっており、この価格はアルファードの売れ筋グレードである2.5S Aパッケージの392万6880円(ヴェルファイアでは2.5Z Aエディション)や2.5S Cパッケージの438万3720円(ヴェルファイアでは2.5Z Gエディション)に近い価格帯なのである。そのため、考え方によってはライバル関係に十分になりえるのではないだろうか?

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