三菱「パジェロスポーツ」日本へ逆輸入はあるか

7月からアセアンなど約90カ国で販売を開始

7月にタイで販売を開始した新型「パジェロスポーツ」(写真:三菱自動車)

三菱自動車工業は、タイでパジェロスポーツという車名のSUV(スポーツ多目的車)を7月に発表・発売した。タイのラムチャバン工場で生産し、現地での販売を皮切りに、東南アジア諸国やオーストラリアなど約90カ国で展開する。一方、日本市場に投入する予定は今のところない。

パジェロスポーツは、三菱自が海外で販売しているピックアップトラックのトライトンを基にしたSUVだ。ラダーフレームといって、車体と別に梯子の枠組みのような骨格を持ち、悪路走破に長けたクルマである。

8月にはパジェロが国内販売を終了

ところで今年8月で国内販売を終了したパジェロも、誕生した1982年当時はパジェロスポーツと同じようなラダーフレームを持ち、トラック的な頑丈さを備えたRV(レクリエイショナル・ヴィークル)だった。

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当時はまだ、SUVと言わずRVと呼んだのである。初代パジェロの基となったのは、フォルテと呼ばれるピックアップトラックであった。1990年代後半になって、トヨタ・ハリアーに代表されるようなSUVが登場するまで、4輪駆動車といえば悪路走破性はもちろんのこと、アメリカのジープのような頑丈さも不可欠で、トラックを基につくられることが当たり前であった。

のちに、1999年の3代目パジェロから、ラダーフレームと車体を一体化した独自の構造による骨格構成となって、大幅に軽量化された。ラダーフレームと車体という2つの構成要素になると、確かに頑丈ではあっても重量増となる。そこを一体化によって改善したのである。

また、サスペンションが前後とも乗用車と同じような独立式となり、乗り心地などが改善された。トラックを基にした時代は、リーフスプリングを使う固定軸式で、これもまた丈夫だが重量増となる。1990年代後半のこのころから、より乗用車感覚が求められるSUVの時代となり、4代目パジェロへとつながる。

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