シャノアールと「ふちねこ」の意外と深い関係

カップのふちにかける「フィギュア」が人気

社名とも関わりがある動物であるため、社内で制作チームを組み、リアルな猫の姿態やしぐさなど、細部までこだわって制作。そのためか、既存の客だけでなく、猫好き層の間でも話題となるなど、キャンペーンの反響が思いのほか高かったことから、その後も存続することに。以来、時期は決まっていないものの、年に1回のペースで開催されているそうだ。

11月1日〜12月25日の期間、ふちねこクリスマスキャンペーンを開催中。コーヒーなどドリンク3杯につき1つもらえる。ふちねこたちは単なるフィギュアにとどまらず、シャノアールの宣伝戦略を担う重要なキャラクターに成長(筆者撮影)

2018年はハロウィンの時期に行ったこともあり、初めて猫が衣装を着用。2019年は11月1日〜12月25日の期間、クリスマスシーズンに合わせてサンタ服を着た猫など、5種類がそろえられている。実はこの猫たち、みな黒猫なので同じ猫の衣装違いバージョンかと思いきや、1匹1匹違う猫なのだそうだ。

それぞれ名前もつけられており、シャノアールのツイッターでは、これら5匹が新商品などのお知らせを発信している。ふちねこファンもいるそうだ。

「以前は総務部や人事部からの言葉としてツイッターを発信しており、見てくださっているのは7000人ぐらいだったのですが、今はフォロワー数が9万人にまで増えています」(広報担当)

猫ファンを意識したキャンペーンとしてはほかに、2019年2月に行った、動物写真家の岩合光昭氏とのタイアップキャンペーンが挙げられる。コーヒーなどのドリンク2杯につき、岩合氏の猫の写真がデザインされたクリアファイルが1枚もらえるというもので、こちらも非常に反響が高かったそうだ。

時代の変化とともに味を追求

そのほか、芸能人とのタイアップやCM、商品キャンペーンなど、需要喚起の取り組みに力を入れており、毎月のように何らかのキャンペーンを行っている状況という。

では、メニュー面ではどのような変化があったのだろうか。

まずメイン商品であるブレンドコーヒー、アイスコーヒーなどは、すっきりした飲みやすい味を追求し、時代の変化とともにブラッシュアップを重ねてきたという。

販売数が伸びてきている「焼きたてドッグ」。写真は博多明太&チーズ(390円)(筆者撮影)

また、店内調理しているサンドイッチが創業以来の定番商品だが、最近販売を伸ばしてきているのがホットフードだ。カイザーパンを使ったモーニングや、焼きたてドッグ、焼きたてサンドなど、温かいものの需要が高まっているという。

「とくに焼きたてドッグのパンはこだわりのライ麦パンを使用しており、外がカリカリ、中がもちもちという食感、食べ応えが特徴です」(広報担当)

味のバリエーションは、ソーセージにチェダーチーズやピクルスなど、定番に加えて、タコスや明太子などの変わり種も。季節商品も合わせて5種類ほどをそろえているそうだ。

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