最新版!「連続増益でROEが高い企業」TOP100 1位北の達人、2位UTで、話題のワークマンは?

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4位はパソナグループの収益を牽引するベネフィット・ワンである。福利厚生代行の大手で、健康経営意識の高まりを追い風に、最高益が続く。強みの福利厚生とセットで販売するヘルスケアも伸びている。

7位に入ったのがカカクコムだ。価格比較サイトの「価格ドットコム」や飲食店情報サイトの「食べログ」を展開、2020年3月期は両サイトとも好調が続き、最高益連続更新を見込む。一部報道で、公正取引委員会が予約席の囲い込みで実態調査に乗り出したと報じられたが、今のところ大きな影響はない。株価のほうも、9月に更新した上場来高値を11月に再更新するなど、上昇トレンドが続いている。

MonotaROのAIストアは無人店舗。「工具界のアマゾン」は既存業界にディスラプション(創造的破壊)を起こす

ほかに人気の高いところでは、16位で時価総額が7000億円を超えた「工具界のアマゾン」、MonotaRO。今期予想ROE33%でランクインした。2019年12月期もスマホ経由の顧客獲得が進み、2桁増益が見込まれるところだ。

神戸物産はタピオカブームだけじゃない

タピオカブームだけが躍進の理由じゃないことを見せつけるのが、26位で業務用スーパーを展開する神戸物産である。2020年10月期も業務スーパーの出店を増やし、高単価食材の拡充も進める。ジャスダック上場のジー・テイストなど、保有する外食子会社も好採算業態への転換が進み、連続で最高益を更新しそうだ。タピオカブームに乗って8月に急騰した株価は、9月にいったん調整した後で10月から再び人気化、上場来高値の更新が続いている。

ワークマンの新業態「ワークマンプラス」は女子や若者にも大人気。ららぽーと立川立飛店は連日大盛況だ

メディアへの露出も増え、躍進ぶりが目立ってきたのが、73位で作業服チェーンを展開するワークマンだ。株価の人気も高く、2019年は相次ぐ連騰劇を演じて、時価総額は8000億円を突破。日本マクドナルドホールディングスを抜き、今や新興市場の主役となっている。新業態の「ワークマンプラス」がヒット、一般客や女性客が想定以上に増えており、2020年3月期も利益が上振れしそう。ROEも18%を超える公算である。

時価総額1兆円を超す大企業でも、HOYA(57位)や花王(61位)、ファーストリテイリング(71位)、リクルートホールディングス(72位)、資生堂(96位)が健闘を見せるが、相対的にはやはり新興ベンチャーが目立つ。AI(人工知能)ベンチャーでも、ALBERT(70位)やHEROZ(99位)が入るなど、すでに高い収益を上げていることがわかる。

旬のベンチャーから大企業まで、業績のいい企業は一口でくくれない。外国人投資家だけでなく、個人投資家も目利きが問われそうだ。次ページからは、今来期と2期連続増益見込みで高ROEの企業を、一挙に上位100位までランキングした。ぜひ参考にしていただきたい。

次ページ連続増益で高ROE企業ランキング・1~50位
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