実は鉄道旅に使える、飛行機の「お得なプラン」 単純往復や出張旅行だけじゃもったいない

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注意点は、予約タイミングで旅行代金が変わるところである。出発日間近になれば空席・空室も少なくなり値段は上がる。日程が決まったら早めに取ったほうがいい。また、同日の便でも人気の時間帯は数千円の上乗せがあるし、連休時は全体的に高額になる。

実例の1つ目として、まずは土日の2日間で行った手軽な例を紹介する。

私はジェフユナイテッド市原・千葉を応援している。昨年のアウェー、アビスパ福岡戦は4月の日曜開催であった。以前から広島県の江田島にある海上自衛隊・第1術科学校を見学したいと思っていたので、ここに組み込もうと思いつき「じゃらんパック」を予約。行きは羽田―広島便、宿は呉市内、帰りは福岡―羽田便とした。

料金は5週間前の予約で2万7200円。呉から博多までは別途、JR呉線と新幹線で移動する。

ANA673便は羽田を8時過ぎに離陸。「本日の広島は大変いい気候です。すてきな週末をお過ごしください」。CAのアナウンスとともに空港を降り立ち、呉行きのバスに乗車した。

呉に到着すると、セーラーデザインの制服を着た若い自衛官が歩き、駅前では募金を呼びかける高校生たちが声を張り上げている。

江田島行きのフェリー(筆者撮影)

呉港から江田島の小用港まではフェリーで20分ほど。小さな待合室を出て路線バスに乗る。バスは曲りくねる細道を抜けると、第1術科学校に到着した。だが、ここではあえて降りない。

バスは青く穏やかな江田島湾に沿って進む。その入り江のどん詰まりにある、江南橋というバス停で下車した。この近くに900円ほどで刺身定食を出してくれる食堂があることを、空港から呉までのバスの中で目をつけておいたのだった。江田島湾を眺めながらの昼食のあと、来た道を戻り、今度こそ第1術科学校で下車、見学に参加した。

地元の人との会話でまた行きたくなる

宿泊地の呉では食事のあとショットバーに向かった。以前、たまたま入ったところ、マスターがサンフレッチェ広島を応援していることがわかり、話が弾んだのだ。

呉港の夕景。地元の人との会話で、また訪れたい場所が生まれる(筆者撮影)

この日は会話の中で、瀬戸内海にある大崎下島に御手洗地区という、江戸時代に風待ち、潮待ちの港町として栄えた保存地区があることを聞いた。大崎下島も呉市である。次はそこに行こうと思った。こんなふうに土地の方と会話すると、また訪れる理由ができる。

翌日は呉線で広島に出て、新幹線で博多に向かった。試合は負けてしまったが、以前仕事でお世話になった博多在住の方々と合流、近況を話し合ってから帰途についたのだった。

ダイナミックパッケージを使うことで、安く充実した旅ができた一例だ。

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