JR西「銀河」来年5月デビュー、気になる価格は? まず京都・大阪から山陰、その後は山陽を走行
「WEST EXPRESS(ウエストエクスプレス)銀河に乗って、カジュアルで自由な旅を楽しんでいきただきたい」――。JR西日本の来島達夫社長は11月20日、大阪市内の本社で行われた定例会見でこう述べた。来島社長の夢がもうじき実現しようとしている。
ウエストエクスプレス銀河は、JR西日本が開発を進めている新たな長距離列車の名称だ。近年は豪華長距離列車の旅がちょっとしたブーム。2013年10月に運行開始したJR九州の「ななつ星in九州」が大ヒットを収めると、JR東日本が2017年5月に「トランスイート四季島」そして、同年6月にJR西日本が「トワイライトエクスプレス瑞風」を投入した。
瑞風よりも気軽に
話は瑞風のデビュー以前にさかのぼる。来島社長は豪華長距離列車時代の到来を予感しつつ、安価で手が届きやすい列車についてもひそかに考えを巡らせていた。そこで2016年11月29日、瑞風の運行に関する詳細を発表した際、「瑞風よりも気軽にご利用いただける列車も投入したい」と発言。これがすべての始まりだ。
当時は「ようやく検討をスタートさせた」という段階であり、いつ頃運行開始するか、どのルートを走るか、そもそも寝台列車なのかどうかも決まっていなかった。ただ「サンライズ出雲のノビノビ座席のようなカーペット式の設備」は、来島社長のこだわりで、昼行ではなく、夜行も楽しめる列車を想定していた。このコンセプトは最後まで生かされた。
そして今年11月20日にウエストエクスプレス銀河の詳細が発表された。運行開始日は2020年5月8日。京都から大阪、神戸、姫路、生山、米子、松江などを経て出雲市に向かう夜行の特急列車として運行を開始する。
同年9月までは週2往復程度、同ルートを走る。京都を21時頃出発して出雲市には翌朝9時半頃に到着する。約12時間の旅だ。逆ルートは出雲市を16時頃出発し、大阪に翌朝6時頃到着する。途中駅では、最大30分程度停車する駅もあり、こうした駅ではホームで地元住民らによる名産品の販売や伝統芸能の披露などのおもてなしイベントが行われる予定だ。
停 車 駅:京都、新大阪、大阪、三ノ宮、神戸、西明石、姫路、
生山、米子、安来、松江、玉造温泉、宍道、出雲市
停 車 駅:出雲市、宍道、玉造温泉、松江、安来、米子、
根雨、備中高梁、神戸、三ノ宮、大阪
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