JR西「銀河」来年5月デビュー、気になる価格は? まず京都・大阪から山陰、その後は山陽を走行

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2020年10月から2021年3月までは、大阪から昼間に山陽本線を走り下関に向かうルートが設定される。やはり週2往復程度が予定されている。2021年4月以降は、JR西日本エリアの別の地域を走る計画も検討されている。通常の列車と同じように「どこで乗ってどこで降りても自由」(来島社長)。これがウエストエクスプレス銀河の魅力だ。

京都・大阪―出雲市というルートが選ばれたのは、「サンライズ出雲が人気を博しているから」と、JR西日本の担当者は説明する。出雲大社は縁結びスポットとして女性の間で大ブーム。サンライズ同様、朝に出雲市に到着するので現地での滞在時間はたっぷりある。ウエストエクスプレス銀河には女性専用席の設定もあるため、女性客の人気を集めそうだ。2020年10月から山陽ルートになるのは、同時期に大型観光企画「せとうち広島デスティネーションキャンペーン」が開催されるからとみてよい。

食堂車はなく、JRスタッフの車内販売もないが、沿線の主要駅で地元の名産品や弁当、飲料などが販売される。また、地元の人々が列車内に乗り込んで販売する計画もある。また、ウエストエクスプレス銀河は寝台列車ではないが、夜行という観点からクッションや毛布などを提供することも検討中という。

通常の特急と同額

運賃・料金も発表された。京都―出雲市間は普通車指定席で片道1万0640円、大阪―下関間は同1万2070円。これは通常の運賃・特急料金と同額だ。瑞風の料金が何十万円もかかることを考えると破格の安さだ。

■利用料金 ※乗車には別途運賃が必要
<普通車・グリーン車指定席>
・特急料金とグリーン料金は現行の料金を適用
<グリーン個室>
・特急料金は現行の料金を適用
・新規設定するグリーン個室料金(届出予定の金額、1人当たりの料金)
 営業キロ ~100km 4360円
      ~200km 5860円
      ~400km 7240円
      ~600km 8450円

低価格を実現するために、ウエストエクスプレス銀河は新型車両ではなく、JR西日本エリアの「新快速」として活躍した117系を改造した。JR東海が「そよ風トレイン」などの名称で観光列車として運行したこともある。

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