ついに都心直通「相鉄」はメジャーになれるか

ブルーの電車で都心での認知度アップ狙う

今回新たに開業した相鉄・JR直通線は、相鉄本線の西谷駅(横浜市保土ヶ谷区)から分岐し、新設の「羽沢横浜国大」駅(同市神奈川区)までを結ぶ約2.7kmの路線。都心直通列車はこの線を通ってJR線に乗り入れ、武蔵小杉や渋谷などを経て新宿へ向かう。JR側は埼京線の列車が乗り入れ、一部の列車は埼玉県の大宮や川越まで直通する。

海老名―新宿間の所要時間は最速で58分。途中の二俣川―新宿間は44分で、従来の横浜乗り換えより10分程度短縮される。

開業初日の直通列車は、大勢の「初乗り客」で休日の日中とは思えないほどの混雑ぶり。新駅の羽沢横浜国大駅は、駅前で開かれた開業記念イベントの見物客や開業記念の切符を買い求める人の行列などでごった返した。

新駅周辺の開発はこれから

ただ、駅付近はまだ工事中の様相で、訪れた人の中には「周りに何もないじゃん」との声も。駅舎の横には空間があるが、横浜市都市整備局都市交通課によると、バスやタクシーなどが乗り入れる駅前ロータリーのようなものは設けないという。

同局都心再生課によると、駅に隣接して広がる地区は現在、土地区画整理事業が進んでいる状況。地区計画では、歩行空間となる「コミュニティプロムナード」を地区内に整備し「周辺の住宅地や大学等から駅への主要な歩行者ネットワークを形成する」ほか、「地域の活性化と利便性向上に寄与する商業等の機能」や「都市の活力を向上させる居住機能などを誘導する」としており、今後地権者による開発が進むことになるだろう。

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