大学入試改革「炎上」の裏に潜むもう1つの火種 英語のみならず数学と国語でも民間試験導入

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新学習指導要領による主な変更点は以下のとおり。

●学習指導要領自体が、「何を教えるか」を示すものから「何ができるようにすべき
か」「何をどのように学ぶべきか」までを示すものに変質した
●授業時間数は1977年に改定された学習指導要領と同レベルに戻った
●各教科の目的においては、(1)生きて働く知識・技能の習得、(2)未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力等の育成、(3)学びを人生や社会に活かそうとする学びに向かう力・人間性等の涵養の3つの観点で整理した
●主体的・対話的で深い学び(いわゆるアクティブ・ラーニング)を促進する
●小学校で外国語教育が教科化され、プログラミング的思考の育成が盛り込まれた
●小学校・中学校で道徳が教科化され、検定教科書が導入されることになった
●高校での教科・科目再編。「情報Ⅰ」を新設し、プログラミングなどを必修化。公民科の「現代社会」に代えて「公共」を新設。共通教科として「理数探究」を新設

そのほか高校では、国語科を「現代の国語」「言語文化」「論理国語」「文学国語」「国語表現」「古典探究」に再編、地理歴史科を「地理総合」「地理探究」「歴史総合」「日本史探究」「世界史探究」に再編するなど科目の再編が多数行われる。

それにあわせて大学入試改革もさらに推し進められる予定であり、主な検討のポイントは以下のとおり。

●「大学入学共通テスト」の英語をなくし、英語民間試験に完全移行する
●「大学入学共通テスト」の国語の記述式問題の解答の文字数を増やす
●「大学入学共通テスト」の地理歴史・公民分野や理科分野等に記述式問題を導入
●「大学入学共通テスト」の複数回実施
●「高校生のための学びの基礎診断」の本格実施
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