ラスベガスのカジノ王が「大阪」にこだわるわけ

IR世界大手がぶち上げた最大1兆円投資計画

カジノリゾートのメッカであるアメリカ・ラスベガスの町並み(編集部撮影)
2018年7月に特定複合観光施設区域整備法が成立し、国内で3カ所を上限に整備が認められたカジノを含む統合型リゾート(IR)。カジノ収益の15%が自治体に納付されることから、大阪府・市や和歌山県、長崎県が誘致を表明し、8月には新たに横浜市も名乗りを上げた。東京都や北海道、千葉市、名古屋市も誘致を検討している。
IR誘致の手続きは、自治体がパートナーとなる運営企業を選定し、両者が共同で区域整備計画を国に提出する。当初は誘致を表明していた自治体の中でいちばんの大都市である大阪にIR運営大手の人気が集まったが、シンガポールの「マリーナベイ・サンズ」で知られるアメリカのラスベガス・サンズなどが横浜市にシフト。IRホスト都市として大阪のプレゼンスが問われている。
サンズと同じラスベガスに拠点を置くMGMリゾーツ・インターナショナルは、2014年に日本法人を設立してから一貫して大阪での運営権獲得を目指している。時価総額140億ドルを誇り、ラスベガスで「ベラージオ」や「ニューヨークーニューヨーク」などを運営するMGMが大阪にこだわる理由は何なのか。MGM本社のジム・ムーレンCEOに話を聞いた。

横浜もIRホスト都市として有望だが…

ーー競合のラスベガス・サンズが横浜にシフトする中で、MGMは大阪でのIR誘致にこだわり続けています。

私は日本中を旅する機会に恵まれ、これまで27の都道府県に足を運んできた。その中でも大阪を中心とする関西には京都や奈良といった歴史的に重要な場所があり、高野山はスピリチュアルで、神戸はスマートシティとして優れている。非常に多様性に富んだ地域だ。

さらに3つの空港(関西国際、伊丹、神戸)を持ち、鉄道網が発達していて海からも非常にアクセスしやすい。大阪はIRのホスト都市としてすばらしく、エキサイティングなIRができる。

横浜もIRのホスト都市として非常に有望だ。また、北海道も地域色を生かしたリゾートとして可能性がある。しかし、大阪は日本で最もIRを明確に支持にしており、実現できるという雰囲気を感じさせる。私たちが大阪にオフィスを構えた際も、とても暖かく迎えてくれた。

2025年の大阪万博とともに、IRによってさらなる経済発展をしていく意思が大阪にあるのなら、MGMもぜひ大阪と一緒にそれを実現していきたい。

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