当欄の巡回筆者だったぐっちーさん(山口正洋氏)が9月24日に亡くなったことを、前回の当欄でお伝えした。
もう一人の連載筆者であるかんべえ先生(吉崎達彦氏)が書かれていたように、外資系金融マンであった当時のぐっちーさんは、かつて、日本の機関投資家などにCDOを売っていた。当時のぐっちーさんが「良いもの」を売っていたとは言いがたいが、これを買った金融機関も一応は「プロ」なのであり、彼らが心底阿呆だったのだと言っておく。
ぐっちーさんなら、今の問題をこう分析するかも
ここは、架空のぐっちーさん(故山口正洋氏)にご登場頂こう(もちろん、以下の山口氏の台詞は、彼の口調を借りた筆者の意見だ)。
山崎「ぐっちーさん、いきなり死なれると、さびしいよ」
山口「あいさつもなしに死んでスミマセン。ツイていなかったんです」
山崎「運は仕方がないね。お気の毒でした。『ご冥福』っていうのがそっちの世界にあるのなら、是非それをゲットして下さい。ところで、最近のCLOって、サブプライムの頃のCDOと変わらない代物だよね?」
山口「おっしゃる通りでございます。わたくし、昔、CDOを売っていた張本人なんで、それは、その通りだと断言致しますよ」
山崎「あの種の仕組み物は、100億円売れると利益が数億円みたいな感じで儲かるから、セールスマンは必死に売るよね」
山口「その通りです。あいつらは、稼がないとクビになるし、稼ぐとボーナスをいっぱいもらえる。泳いでいないと生きられないマグロみたいなものなんでございますよ」
山崎「あんな毒まんじゅうを、今回は、誰が買っているの?」
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