日本マクドナルド、今期は減収増益計画 客単価高い、ファミリー層向け充実なるか

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2月6日、日本マクドナルドホールディングスは、2014年12月期は減収増益になるとの業績予想を発表した。都内の店舗で2008年11月撮影(2014年 ロイター)

[東京 6日 ロイター] - 日本マクドナルドホールディングス<2702.T>は6日、2014年12月期は減収増益になるとの業績予想を発表した。

店舗の大型化やドライブスルー併設の新店や既存店の改装で1店舗当たりの収益向上を図るほか、客単価の高いファミリー層向けの充実を図る。

<改装中心に投資拡大>

日本マクドナルドのサラ・カサノバCEOは会見で「メニュー強化は2014年の最重要課題」と指摘。朝食など幅広いメニューの提供と期間限定による新鮮さを打ち出す。また、東日本大震災以降拡大している中食需要に対応するため、マックデリバリーも拡大を図る。13年末で133店だった導入店舗を14年末まで2倍程度に拡大する。

連結売上高は前年比4.0%減の2500億円、営業利益は同1.5%増の117億円を計画。トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト3人の営業利益の予測平均値は121億円だった。既存店売上高はゼロ―1%増と3年ぶりのプラスを見込む。

全店売上高は、閉店店舗の影響から、前年比0.1%増とほぼ横ばいを見込んでいる。

新規出店は50―60店舗とする一方、閉店は、戦略的閉店やリロケーションを含めて143店舗を計画している。リロケーションや改装と併せ、店舗のポートフォリオの最適化を図る。今村朗・財務本部執行役員は「閉店店舗の1店舗当たりの売上高と新店の1店舗当たりの売上高は2.2倍の開きがある」とし、店舗の効率化が進んでいるとした。

店舗改装においては、ファミリー層に適した店舗への改装や設備の充実、子供向け企画などを積極的に行う。また、1800店舗ある24時間営業の店舗のうち300店舗は営業時間の短縮を図る。

13年末の店舗数は3146店舗。

マクドナルドの商品価格について、カサノバCEOは「価格は適正。全ての消費者のニーズに合う価格を設定している」とした。4月に消費増税が予定されているが、価格対応については、議論中とした。

<13年の既存店売上高は2002年以来の低水準>

2013年12月期の連結営業利益は前年比53.5%減の115億円だった。同社は、昨年12月に業績予想の下方修正を発表。営業利益を200億円から115億円に引き下げている。

既存店売上高は6.2%減となり、2002年の11.8%減以来の低水準だった。

カサノバCEOは、厳しい決算になった理由について「これまでマクドナルドは、新しいメニューや100円マック、100円コーヒーなど革新があったが、 他社が追い付き、ギャップが縮まった。そこに革新のスピードが追い付いていなかった」と分析した。

(清水律子 編集:宮崎大)

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