純烈・小田井「40代で花開いた」堅実なキャリア 「夢は紅白出場、親孝行」の次に目指すもの
「いまだに芸能界に向いてないなと思いながら続けています。本当は裏方気質なんですよね」
「継続」は「挑戦」と同じくらい大事なこと
そう苦笑するのはムード歌謡グループ『純烈』のメンバー、小田井涼平さん(48歳)だ。「夢は紅白出場、親孝行」を合言葉に結成された純烈は、メンバーのほとんどが俳優出身という異色のユニット。全国の健康センターでライブを行うことで着実にファンを増やし、昨年ついに紅白初出場を果たした。
ファン層は40代50代のご婦人から80代のおばあちゃんまでと幅広い。郷愁を誘う音楽と、漫談を思わせる息のあったMCで会場を沸かせ、いまやライブのチケットは即日完売する。
小田井さん自身が『純烈』として音楽活動を始めたのは36歳の頃だった。苦節10年、昨年はタレントLiLiCoさんと結婚を発表(入籍は2017年)するなどめでたいこと続きの1年だったが、本人はまったく浮かれていない。
「挑戦」がもてはやされる時代において、「継続することも大事だ」と話す。
「40代で新しいことに挑戦するのってしんどいじゃないですか。最近はなんでも挑戦がすべてと語られがちだけど、僕は自分がこれまで生きてきた軌跡の中にヒントが隠れているんじゃないかと思います」
小田井さんが生きるヒントを見つけるまでの軌跡を追った。