日経平均株価、下値のメドは? 先物1万4000円割れ、ドル円は一時100円台

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DZNフィナンシャルリサーチ・日本株情報部アナリスト東野 幸利氏 「もし下落加速なら、下値メドは1万3110円」

2010年以降、日経平均株価の大きな下落局面は4度あり、その下落幅の平均値は2170円だった。仮に昨年の終値1万6291円からこの平均値を差し引くと、1万4121円となる。つまり、水準感で見れば現在の株価は、過去の大きな下落の平均値までほぼ達したということになる。

もし、ここから下げが加速した場合の下値のメドはどうなるか。一つの考え方としては、一目均衡表の値幅論からのアプローチがある。すなわち、昨年5月高値から6月安値までの下げ幅は3181円(終値ベース)だった。昨年末の終値である1万6291円からこの値幅を差し引くと、1万3110円となり、この価格が意識されそうだ。日経平均株価が昨年底値固めをした水準であり、この価格を大きく下回ることは現時点では考えにくい。当面は7日の米国の雇用統計などの重要指標もあり見通しにくいが、1万4000円を大きく割り込むことなく、その後ゆっくりと1万5000円に向かって反発していく展開になるのなら、日経平均の先高感が次第に台頭する可能性も捨てないでおきたい。

福井 純 「会社四季報オンライン」編集部長

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ふくい・じゅん / Jun Fukui

『会社四季報プロ500』編集長などを経て現職。『株式ウイークリー』編集長兼任。国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe®)、日本テクニカルアナリスト協会理事

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