「お菓子中毒」のまったく穏やかでないリスク お菓子断ちをしてみて初めて気づく禁断症状

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お菓子を食べたとき、人は「おいしい」「幸せ」といった快感を覚えます。快感を覚えると、脳内ではドーパミンやエンドルフィンが分泌され、やる気や集中力がアップし、一時的にストレスを忘れることができます。

こうした脳のメカニズムは「報酬回路」と呼ばれ、報酬回路が適切に働くことで仕事や勉強の効率が高まります。その結果、成績や成果が上がり、周囲の人から褒められるとさらに快感を覚えて、ドーパミンやエンドルフィンが分泌されるという好循環が生まれます。

報酬回路の活用は、モチベーション向上のために用いられることが多い手法です。しかし、報酬回路が刺激されることがお菓子中毒へのステップであることはほとんど知られていません。

つかの間の快感を得るためだけにお菓子を食べ続けていると、知らず知らずのうちにお菓子中毒に陥り、中毒から抜け出せなくなる危険性があるのです。

お菓子に限らず、何事も最初は満足できていても、同じ刺激が長期間続くとより強い刺激が欲しくなるものです。お菓子の場合は、食べる量や回数が増加します。この「もっと食べたい」という欲求もお菓子中毒へのステップの1つです。

当然のことながら、毎日のように甘いお菓子や塩分、油が多いお菓子をたくさん食べ続けていれば、間違いなく肥満になります。

肥満になると食欲を抑制するシステムがうまく働かなくなり、同じ量を食べても満足できず、さらに太ってしまうのです。

そもそも甘味や旨味、塩味といった味は、口内全体や舌やのどにある「味蕾」という器官で感じ取ります。赤ちゃんは生まれて間もなく甘味に反応し、塩味に関しては1~3歳に発達するといわれています。

このように、味の好みは幼児期に食べたものの影響が強いため、子どものころから濃い味に慣れている人は、大人になるとより濃厚な味を好む傾向があるのです。

ちょっとした工夫でマイルドドラッグは減らせる

世の中では、脳のエネルギー源は糖分だけであると誤解されています。
確かに、脳のエネルギー源の1つはブドウ糖です。しかし、だからといって砂糖たっぷりのお菓子を毎日食べていい理由にはなりません。

私たちの体には、糖分を摂取できない場合、体に蓄えられたグリコーゲンやタンパク質から、肝臓でブドウ糖を生成する仕組みがあります。

また、最近の研究で脳は、糖分もケトン体も両方使うハイブリッドエンジンであることがわかってきました。ブドウ糖が少ない状況になると体内にケトン体という物質が生じ、これが脳のエネルギー源となります。つまり、砂糖たっぷりのお菓子を食べなくても、脳は十分に働くということです。

塩辛いお菓子だって要注意です。これらを好んで食べる人は、濃い味つけの食べ物を好むもの。育った家庭の味つけが濃いことが大きな要因と考えられますが、私は外食とも密接に関係しているように感じています。

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