キャバクラに1000万円投じた38歳男の結婚願望 自立しすぎずお金の価値観が合う女性がいい

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吉田さんの職場は男性か、パートの中年女性ばかりで出会いはなかったが、最初の会社に勤めて6年目、趣味のサークルを通して初めて彼女ができた。土日はサークルの帰りに彼女と遊んだり、好きなアニメを見たりゲームをしたりして過ごしていた。

「入社7年目のとき、配置転換があり、今までとはまったく別の作業を担当することになりました。今までやってきたことが通用せず、イチからやり直せと言われているようなものだったので、このときに転職を決意しました。ずっと、このままじゃヤバいとは思っていたんです。

当時は就職できたら御の字という景気だったので、行き先よりも今目の前にある電車に飛び乗るという感じだったのですが、行き先を見ると『このままいったら何十年後も同じレベルで変わらないじゃないか』と思ったんです。でも、その電車を途中で飛び降りるのは気合いが必要ですし、無傷で終わらない恐ろしさがあります。

そうこうしているうちに彼女ができたので、余計転職しづらくなりました。転職をすると給料が下がるかもしれないというリスクがあります。家族ができてから慌てて転職をするより今の身軽な状態で転職をしようと決めました。それと同時期に彼女とも別れました。それが25~26歳の頃ですね」

もともとモノづくりが好きなため、どうせ転職するなら自分のやりたいことをやろうと、CAD(コンピュータ支援設計)のスキルを身に付けられる派遣会社を選んだ。

CAD自体に資格はないが、大手メーカーだと社内でCADの勉強会があり、そこでテストに合格しないとCADを触らせてもらえない。この会社でCADをマスターし、自動車関連の企業へ派遣という形になった。月の手取りは15万〜16万円だったが、社宅に住むと、会社側が家賃を6割負担してくれた。

キャバクラ通いで重なってしまった借金

しかし、転職して1年も経たないうちにリーマンショックが世を襲った。

「当時、派遣社員は同じ部署で3年までしか働けない『3年ルール』があったのですが、不況の影響をくらって派遣切りが行われました。僕も次の派遣先が九州だと知らされ、こんな社会情勢の中どのくらい働けるかわからないし、第一遠すぎるので断ったら『だったら仕事はないよ』と言われ、自己都合で退職になってしまいました。それで、実家に戻らざるをえなくなって、しばらくは親のすねをかじって生きていました。それでも携帯代や税金を払わないといけません」

ここで、吉田さんから衝撃の事実を知る。なんと、消費者金融へ100万円の借金が残っているというのだ。

「10年ほど前からキャバクラにハマってしまって……。最初は150万円ほど借金があり、完済ギリギリまでいったのですが、それからまた借金してしまいました。

実は今、ブラックリストに載ってるんですよ。数年前、『過払金があるかもしれませんよ』という内容の法律事務所のCMが流れていましたよね。それで自分も過払金請求をしてみたのですが『過払金はありませんでした。ただ、4万円の手続代金を支払えば利子をゼロにできます。その代わり、ブラックリストに載ります』と言われて」

次ページそこまでするほどキャバクラは楽しい?
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