夏バテなのに「キノコ」「ワカメ」を欲しがる理由

健康志向で脚光を浴びるのは、この3社

青果売り場ではたくさんの種類のキノコが並ぶ(オーケーみなとみらい店、撮影:大澤誠)

連日の記録的な猛暑で、どうしても食欲は減退しがち。食材選びにはいっそう気を配りたい時期が続く。そんな悩ましい夏場の食品売り場では、ちょっとした”異変”が起きている。

キュウリやナスが高騰し手が届きにくくなった一方、安値圏のヘルシー食材である「キノコ」類が手頃で調理も簡単と、想定以上に売れ行きを伸ばしているからだ。また中食・外食市場では、三陸沿岸で採れたてを冷凍した冷凍「ワカメ」が旬の食材として、人気を博している。

これらを手がけるのが、ホクト、雪国まいたけ、理研ビタミンの主要3社。数年前から地道な販促キャンペーンを続け、人口減で縮小する市場に立ち向かっている。その企業努力が今期、ついに報われたかもしれない。

健康意識の高まりで落ちないキノコの需要

首都圏を中心に118店舗のディスカウント・スーパーマーケット(DS)を展開するオーケー。本社ビルの1階にあるみなとみらい店(神奈川県)の青果売り場では、キノコ類が棚に整然と陳列されている。

同社の高信司・青果バイヤーによれば「キノコは夏場にかけて需要が落ちるので、陳列棚を狭めて値段を下げるのが業界の常套手段だった。ところが、健康意識の高まりを受け、ウチはキノコの陳列スペースを狭めたりしない」と語る。

各家庭では気温が高くなりすぎると、火を通す手料理をする回数が減ってしまう。「炒め物野菜の需要は減るが、キノコは調理の仕方に汎用性があるので、需要が落ちない。例えばアルミホイルで包んで蒸らせば温野菜となり、冷製パスタの具材として手軽に味わえる」(高信氏)。オーケーは食品メーカーと組んだ夏場のメニュー提案で、積極的にキノコの活用をすすめていく。

次ページ今年は春からキノコに追い風が
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