韓国の若者6人が語る「ヘル朝鮮」と「対日感情」 政治への関心希薄でも「日本は早く謝罪を」

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「セクハラやレイプ事件が起こると、男性から『短いスカートをはいているからだ』『遅くに出歩いているからだ』と言われます」(Dさん)

彼女の発言の背景にあるのが、2016年5月に韓国国内で大きな社会問題になった「カンナムムッチマサリン(江南無差別殺人)」です。犯人の35歳男性は、江南駅近くにあるトイレで22歳の女性を十数回も凶器で刺して殺害しました。

警察は精神疾患による無差別殺人と発表しましたが、犯行の動機が「女性全体に対する嫌悪によるもの」と報道されると、ネット上で被害者追悼の機運が高まり、男性優位社会からくる女性嫌悪に対して激しい批判が叫ばれるようになったのです。

折しもこの3月には、韓国の人気グループBIGBANGのV.Iが売春あっせん疑惑によって引退を表明しました。このように女性を商品化する「性接待」は、韓国芸能界においては氷山の一角であるという声も少なくありません。

文在寅政権に対する評価は二分

若者が直面する社会問題は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領に対する評価にもつながってきます。

「同世代の間で文在寅に対する評価は割れています。最低賃金を上げたことは評価できますが、女性の権利向上に関してはあまり進んでいませんね」
(A君)

「文在寅は、当選したときには2、30代に人気がありましたが、今は人気に陰りが見えています。北朝鮮や中国といった国外に関心が向きすぎて、国内に目が向いていません。よくなったことなんて、ひとつもないです」(B君)

とはいえ、韓国の若者の皆が皆、政治に対して強い問題意識を持っているわけではありません。

「徴兵は嫌だけど、義務だから行きます。北朝鮮に関しては、はっきり言って興味ありません。統一すれば徴兵がなくなるからいいな、くらい」(E君)

「北朝鮮のことはあまり深く考えていません。正直、統一とか言われても、よくわからないですね……」(Dさん)

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