儲けたい人は必読「正しい株主優待券の使い方」 「優待利回り」だけを追う人が知らない真実

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【7月26日 金曜日】日経225先物は、150円安の2万1600円、NYダウは、128ドル安の2万7140ドル。

優待保有銘柄で、GMOフィナンシャルホールディングス(7177)が、第2四半期配当を8.03円(前期8.98円)にすると発表した。この会社は、配当性向50%で四半期配当を実施しており、第1四半期配当は、2.59円と厳しい業績だったので、うれしい。優待基準上限の5000株保有中。優待内容は、GMOクリック証券で取引手数料のキャッシュバックで100株だと3000円、5000株だと1万5000円が年2回。本日の終値は、2円高の588円。

日経平均は、98円安の2万1658円。私が株式投資をするきっかけとなったのは、36年前に親戚の叔父さんからもらった東急レクリエーション(9631)の映画の株主優待券だった。

株主優待は、そもそも企業が株主に対してその企業の自社商品やサービスを知ってもらったり、事業内容を理解してもらうことにあると思う。今回、エー・ピーカンパニーの優待券で既存店や買収した店舗をチェックしに行ったのは、正しい優待券の使い方ではないだろうか。

また、保有銘柄では、オエノンホールディングス(2533)の株主限定の焼酎や日糧製パン(2218)の2000円相当の自社製品(菓子パン、洋菓子、和菓子)は、販売エリアが北海道、青森なので、行かないと買えないものが届くのがいい。広島ガス(9535)も、2000株で5000円相当の広島県特産品がもらえる。(広島の百貨店の福屋の包装紙で届く)。8月の権利付き最終売買日は、28日、9月は、26日である。自分にとって使える、楽しめる優待銘柄を探してみてはいかがでしょうか。

8・9・10月の株式市場はやはり注意が必要

【7月27日 土曜日】日経225先物は、50円高の2万1650円、NYダウは、51ドル高の2万7192ドル。1ドル=108.72円、1ユーロ=120.94円、1ポンド=134.66円。

東証1部の売買高、売買代金共に少ない状況が続いている。個人的な中期的な見通しでは、8月のお盆の時期は、商いが細り今年のお正月のときのようにフラッシュクラッシュ(為替が大きく円高に振れること)がよくあるので、注意が必要だ。また株式市場では、8月、9月、10月と過去の経験則(アノマリー)として、相場がよくないことが多いので、やはり注意が必要だ。とくに今年の日本は、10月の消費税増税、イギリスのEU離脱問題などがある。

ただ、今年の秋に予定していた、日本郵政株式の政府による3回目の売出しは、かんぽ生命の件で売出しが延期されそうなので、これだけは株式市場の需給悪化懸念(1兆2000億円程度)が先送りされそうだ。

内田 衛 カリスマ投資家

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うちだ まもる / Mamoru Uchida

個人投資家。高校時代から株の取引を開始。平成バブル崩壊で多額の借金を背負うが、自力で全額返済して大復活。大学卒業後、大手生保勤務後、フリーに。FP資格を持つ。現在の運用資金は3億円以上。株式投資では中長期、低位株投資が基本。株式のほかに、株の利益で収益不動産投資も行う。2007年8月からは『オール投資』(現在休刊)で5年以上にわたり投資日記を連載、大人気を博す。

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