「定番ホットケーキ」、専門店のスゴすぎる進化

決してほかでは真似できない「ここだけの味」

まず1つ目は、神田神保町にある「TAMTAM」というお店です。

「遊び心」から新しい価値が生まれる

【1】石釜で焼くのはここだけ「TAMTAM」

最大の売りは「石釜」。当初はトーストを焼くために導入したのですが、店主である田村信之さんの「石釜でホットケーキを焼いたらどうなるんだろう?」という遊び心からとんでもない奇跡のホットケーキが誕生したのです。

見た目は焼きたてのパンのようです。カリっとした表面にナイフを入れると、蒸気がふわりと上がり、黄金色をしたスポンジが現れます。

添えてあるのは、バターと生クリームとメープルシロップ。生地にはバニラアイスクリームとリコッタチーズが加えられています。これまでに食べたことのない食感と味覚。陶然とするおいしさです。

神保町の名店「TAMTAM」のホットケーキ(撮影:今祥雄)

初めて食べたとき、私は「これはホットケーキのイノベーションだ!」と感動したことを今でも覚えています。一見ありふれていると思われているホットケーキでも、研究を重ね、創意工夫することによってまったく新しい価値をつくり出すことができるのだということを私たちに教えてくれています。

【2】芸術的なフォルム「みじんこ」

2つ目のお店は、湯島の「みじんこ」。最寄駅からもけっこう歩くし、人通りもあまり多いとはいえない場所にありますが、いつも混んでいます。

湯島の名店「みじんこ」のホットケーキ(撮影:今祥雄)

ここの名物がホットケーキ。最大の特徴は、その見た目。初めて見る人はその美しい芸術的なフォルムに驚くことでしょう。

厚さ3センチのものが2枚。ケーキの丸型とオーブンシートを使い、完全な円形と縁の直角にこだわった美しさにうっとりしてしまいます。

もちろんこのホットケーキの価値は見た目だけではありません。その味もほかに類のない絶品です。

半分に切ると、バターがにじみ出し、ふわっと甘い香りの湯気が立ちます。

おかわりできる自家製メープルシロップをたっぷりかけ、生地に染み込ませて食べると思わず笑みがこぼれます。洗練された新感覚のホットケーキです。

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