「うつ病」に苦しむ子供を救うための3つのコツ

「クラスに1人はうつ」でもおかしくない

では、子どもの抑うつにいち早く気づくために、親はどんな点に目を向ければいいでしょうか。子どもの抑うつには、いくつかのサインがあります。

1つ目は気持ちの落ち込みが長く続くことです。子どもでも気分の落ち込みはよくあります。ただし回復も早いのが一般的です。気分が落ち込んでいるけれども、ちょっと楽しいことがあったり、気分転換すれば回復するということで、気分の落ち込みが長く続くというのは、子どもではあまりありません。

次に、悲しい感じが強いということです。悲壮感に満ちあふれている状態で、自分は取るに足らない人間だとか、自分がやったことはすべて失敗する、うまくいかないなどの考えがあり、それからそういう考えにとらわれていて簡単に修正ができない。同じことを見聞きしても、すべて悲観的に捉えてしまうといったことです。「死にたい」と思うようになることもあります。

3つ目は、身体の調子が悪いことです。うつ病は「こころの風邪」と言われることがあります。誰でもかかる可能性があるということでしょうが、風邪は症状が出現するのもよくなるのも早い、という点ではまったく異なりますが、身体症状があるという点は類似しています。

うつ症状は「身体」に表れる

すなわちうつ病は、身体の症状が強いということです。具体的には、よく眠れない、おなかの調子が悪い、何もしていなくても疲れやすいなどの症状があります。眠れないという症状は、単に寝つきが悪いだけでなく、夜中に目が覚める、その後なかなか寝つけない、早朝に目が覚めたときに疲労感があるがその後も寝つけない、といった特徴があります。

うつ病は、こころの病という側面は当然ありますが、精神神経疾患の1つと捉えれば、脳に関するいろいろな症状が出てきます。脳は身体の調子もコントロールする器官と考えれば、そこに不調を来すということは、身体の症状としても、いろいろ出現するということになります。うつ病には身体症状もあるということを知っておくのは非常に重要です。

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