来春実現、東海道新幹線「全席禁煙」までの変遷

1977年に1両からスタート、「のぞみ」が転換点

1981年になると、ひかり号、こだま号とも、1号車が禁煙車となる。ひかり号の16号車は指定席、こだま号は自由席なので、両列車とも自由席である1号車に統一したのだろう。ちなみに、この年の時刻表から「禁煙車のマーク」が登場し、在来線の特急にも禁煙車が登場したが、どの列車も自由席の一部車両が禁煙車で、指定席の禁煙車はなかった。

指定席やグリーン車に禁煙車が登場したのは1985年。この年からひかり号の1、2号車(自由席)と、10号車(指定席)、そして12号車(グリーン車)の半分が禁煙に。こだま号は1、2号車(自由席)と、10号車(指定席)、そして8号車(グリーン車)の3分の1が禁煙となった。グリーン車の号車番号が異なるのは、この年より、ひかり号は16両編成、こだま号のほとんどの列車は12両編成となったためである。

この頃は、グリーン車に仕切り板などがなく、喫煙ゾーンと禁煙ゾーンの境目の禁煙席に当たると、すぐ後ろ(もしくは前)の席のタバコの煙がガンガン流れ込んでいた。

1986年、2階建て新幹線がデビューするが、禁煙車は0系新幹線と同じく3.5両だった。東海道新幹線の運行が1987年、国鉄からJR東海へ引き継がれると、禁煙車両は徐々に増えていく。

「のぞみ」登場で禁煙車が一気に増加

1988年に導入された、1階がカフェテリアタイプの2階建て新幹線は従来型より禁煙車が微増。さらに1989年には、ひかり号の指定席が1両禁煙化。12両のこだま号が廃止となった1991年には、ひかり号よりも禁煙車が少なかったこだま号の禁煙車両が増加する。

1992年、のぞみ号が登場すると、その翌年から禁煙車の増加の幅が一気に増える。1993年には、のぞみ号が7両、ひかり号が6.5〜7両、こだま号が7〜7.3両と、16両編成のおよそ半分の車両の禁煙化に踏み切り、1996年には、のぞみ号10両、ひかり号・こだま号9〜10両と半数を突破する。さらに、のぞみ型車両の300系、500系、700系の導入と、旧式の0系、100系の引退により禁煙車両が増加する。

このあたりから、タバコのポイ捨てや受動喫煙の問題が社会でクローズアップされる。2002年、千代田区が路上での喫煙を禁止する条例を制定した年、のぞみ型車両の禁煙車両が1両増えて11両に。2004年に東海道新幹線が、のぞみ型に統一されると、ひかり号、こだま号も禁煙車が11両となる。さらに2007年に禁煙車が1両増加。喫煙車両は3号車(自由席)、10号車(グリーン車)、15・16号車(指定席)の4両となる。

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