東大生の「ノートのとり方」が本質的で凄すぎた

300冊を調査した東大生が証言する3つのコツ

例えば先ほどの「イギリス女王のインド帝国皇帝就任」も、「イギリスの帝国主義」という文脈で説明がつきます。

1873年に不況に陥ったイギリスが、「植民地をもっと獲得しないとやってけない」と考えて1874年に第2次ディズレーリ保守党内閣が成立し、1875年にはスエズ運河の買収、1876年にヴィクトリア女王が「インド女帝」に推戴され、1877年に正式にインド帝国皇帝に就任した。

このロジックが見えていれば、他の年号も一緒になって記憶に定着しやすいです。また、このほうが人に説明しやすく、一度忘れても「そういえばスエズ運河の買収の翌々年だったな」と思い出せます。「ロジックをノートやメモに書き残す」というのは、非常に有効な行為なのです。

東大生は、「ロジックが見えるノート・メモ」をとります。東大生のノートやメモの中で一番出現頻度が高い記号として「→」があります。何かと何かの情報を→で結び、もし→で結べない情報があったらその間に入る情報を補完するのです。

先ほどの例を使うならば、次のような感じです。

1873年イギリス不況→植民地を欲する
→1874年 第2次ディズレーリ保守党内閣が成立
→1875年 スエズ運河の買収を行う
→1876年 ヴィクトリア女王がインド帝国皇帝に推戴
→1877年 ヴィクトリア女王がインド帝国皇帝に正式に就任

また、本のメモでも同じことが言えます。つながりのある情報同士を「→」でつなげるのです。たったそれだけの記号で、格段に情報が頭に入りやすくなるのです。

・「なぜそうなるのか?」「その結果何が起こったのか?」を「→」でつなげる
・「→」で結べない情報が出てきたら、間を補完する情報がないか調べる

これが、2つ目のテクニック、「ロジックを残す」です。

なぜ東大生はノートに「無駄なこと」を書くのか

テクニック3:とっかかりをつくる

3つ目は「とっかかりをつくる」というものです。

僕は東大生のノートを300冊以上見てきたのですが、かなり意外なことに、東大生のノートには、一見ムダと思えるようなことも書いてあるんです。

例えば、教授が軽く例として出した小話や、「これはテストで出ないと思うんだけど……」と前置きをしたうえで、先生が話したことをより深く調べた情報をメモしている人が、意外にも多かったのです。

次ページわざわざ「小話」をメモする本質理由
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