11月米貿易赤字は約4年ぶり低水準 米国の輸出、過去最高に
[ワシントン 7日 ロイター] -米商務省が7日発表した2013年11月の貿易収支(季節調整後、国際収支ベース)は342億5000万ドルの赤字で、赤字幅は2009年10月以来約4年ぶりの低水準となった。
輸出が過去最高となったほか、原油価格の低迷で輸入が鈍った。経済の基礎的条件(ファンダメンタルズ)が改善していることを改めて示した。
赤字幅は前月から12.9%縮小、市場予想の400億ドルを下回った。
10月の赤字幅は393億ドルで、前回発表の406億ドルから修正された。
インフレ調整後の赤字は446億ドルで、前月の470億ドルから縮小した。この数値が国内総生産(GDP)の算出に用いられるため、今回の貿易統計を受けてエコノミストは第4・四半期の成長予想を引き上げる可能性もある。
11月の輸出は0.9%増えて過去最高の1949億ドル、2カ月連続のプラスとなった。工業供給品や資本財、自動車の輸出が伸びた。石油の輸出は過去最高だった。
中国への輸出が過去最高となり、年初来では8.7%増加した。対中赤字は縮小した。
日本やドイツへの輸出も増加した。
輸入は1.4%減の2291億ドル。原油輸入額が2010年11月以来の低水準で、石油関連の赤字幅も2009年5月以来の低水準に抑えられたことなどが影響した。
工業供給品や原材料の輸入は3年ぶりの低水準だったが、自動車や資本財輸入は過去最高だった。
ただ、消費支出の拡大で輸入が増え、赤字幅は今後拡大するとの見方も出ている。
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