「移民=労働者」の固定観念は捨てるべきだ

「外国人」「移民」ラベルが独り歩きの日本

望月優大(もちづき ひろき)、33歳。日本の移民文化・移民事情を伝えるウェブマガジン「ニッポン複雑紀行」の編集長を務め、昨今の日本の移民をめぐる問題について積極的に発信を続けている。今年3月には、自身初の著書となる『ふたつの日本――「移民国家」の建前と現実』(講談社現代新書)を上梓した(写真:NEWSWEEK JAPAN)
4月1日、改正入管法が施行され、外国人労働者の受け入れ拡大が見込まれている。そんな「移民国家」に生きる私たちにとって「彼ら」は敵なのか? 『ふたつの日本――「移民国家」の建前と現実』を上梓した気鋭のライター・望月優大氏に聞いた

今の日本を、望月はどう見ているのか

4月1日に改正入管法が施行され、「特定技能」という新たな在留資格での外国人労働者の受け入れがスタートした。今後5年間で、新たに最大34.5万人の外国人労働者が日本にやって来ることが見込まれる。

そんな今の日本を、望月はどう見ているのか。なぜ彼は、「移民」について考え発信するのか。

『ふたつの日本』は、「移民国家・日本」の状況を歴史的な背景と今日的な事情から丁寧に読み解きながら、その全体像を客観的なデータを豊富に使って提示していく――そうして炙り出された問題点に、望月自身がこの国に生きる1人として誠実に向き合おうとする姿勢がにじみ出ている良書だ。

当記事は「ニューズウィーク日本版」(CCCメディアハウス)からの転載記事です。元記事はこちら

発売から1カ月がたつなか各方面でも話題を集めているが、これを読んだ人はきっと、「望月優大の頭の中」についてもっと知りたくなるだろう。同書に紡がれた彼のまなざしと哲学、その源泉とも言える他者に対する想像力はどこから来るのか。それを探るべく質問をぶつけてみると、望月はときに言葉を止め、沈黙し、うーんと考え込みながら答えてくれた。

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脱炭素の移行期に化石燃料の争奪戦が勃発。天然ガスの価格は歴史的な急騰を記録しました。余波はサプライチェーンの混乱から世界経済の後退懸念、原発待望論まで広がります。資源小国の日本が生き残る道はあるのでしょうか。

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