平成筑豊鉄道「ことこと列車」運行に至る舞台裏 地方赤字線の新列車は9月までほぼ満席

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車窓から、五木寛之の小説『青春の門』の舞台になった香春岳、1837年創業の酒造場などが見られる(筆者撮影)

水戸岡さんは、車窓から外を眺めながら「ことこと列車の特別な魅力は、日本の田舎の原風景、懐かしい風景に出会えること。今だから、この路線だからこその貴重な原風景をゆったり楽しんでほしい」と力を込めた。

ことこと列車は、現在9月までほぼ満席という人気ぶり。順調な滑り出しだ。

運行日の9月29日(日)まで申し込みは可能だが、現在販売しているのは(1名様申込用)のみで2名以上の利用はすべて売り切れとなっている。

平成の終わりに誕生したことこと列車

「この列車は水戸岡先生、料理監修の福山シェフ、そして福岡県や沿線9市町村の努力の結晶。今まで30年間苦しい中で経営してきた平成筑豊鉄道にとって、大きな成果です」と河合さん。

沿線の食材を盛り込むフレンチコース6品は、福岡市「La Maison de la Nature Goh」の福山剛シェフが監修(筆者撮影)

観光列車ができると知った地元の木材組合が木を提供してくれたり、周辺地域からもさまざまな支援や応援の声が寄せられたという。

「列車に傷がつかないように沿線の木を伐採してくださったボランティアの方もいて、本当にたくさんの方々の善意のおかげで、ことこと列車は成り立っています。この関係を大切にしながら、へいちくの再起に向けて頑張っていきます」(河合さん)

へいちく再生のシンボルとして平成の終わりに誕生した、ことこと列車。たくさんの思いを乗せて、令和の時代を駆け抜けていく。

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