「日本のホットケーキ」、世界を魅了する5大理由

「造形美」「差別化」…魅力溢れるその訳は?

まず、外国人が絶賛するのは、日本のホットケーキが繊細な「おいしさ」と「造形美」に溢れていることです。

外国人が驚く「おいしさ」と「造形美」

【1】日本ならではの繊細な「おいしさ」と「造形美」

いま日本を訪れる外国人客は年々増加し、ありがたいことに2018年は約3100万人。対前年8.7%も増えています。

これまでは、こうした外国人客の増加は、個人経営の小さなお店には無縁でした。しかし、日本を訪れるリピーターが増え、お仕着せの旅行ではなく、「日本ならではのもの」を楽しもうとする人たちが増えています。

日本ならではの繊細な「おいしさ」と、見たこともないような「造形美」を備えたホットケーキもそのひとつです。ホットケーキの繁盛店は「わざわざ食べにいきたい」と思わせるだけの「おいしい」という価値を生み出していますが、「おいしい」という価値だけで終わっていません。

「おいしい」に加えて、「美しい」という価値を加えているのです。フォルム、厚さ、焼き色など、外国人客が異口同音に「こんなホットケーキ、見たことがない!」と驚くほどです。まさに食における「造形美」が大きな魅力なのです。

【2】商品価値と経験価値が「複合化」された商品

ビジネスの世界では、「モノからコトへ」という流れが顕著になっています。商品という「モノ」の付加価値が相対的に低下する一方で、消費者は経験という「コト」に対して喜んでお金を払うようになっているのです。これを「コト消費」と呼びます。

自動車や電化製品などが以前ほどには売れなくなる一方で、旅行やレジャーの需要は確実に増えています。消費者は「経験価値」を求めているのです。

ホットケーキは「モノ」ですが、単に「おいしい」だけでは、ほかにいくらでもおいしいスイーツは存在します。

「美しい」は「商品価値」の一部であると同時に「経験価値」にもなりえます。繁盛店に海外からの顧客が押し寄せるのも、「おいしい」もさることながら、「美しい」を自ら体験し、それを友人たちに自慢することもひとつの目的なのです。

昔ながらのクラシックな店内の雰囲気を楽しんだり、便の悪いところにあるお店をわざわざ探すことを楽しんだりするのも「経験価値」です。

個人経営の小さなお店にもお客さまが押し寄せるのは、そこに「おいしくて、美しくて、楽しい」という「商品価値と経験価値が複合化されたもの」があるからにほかならないのです。

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