名前は「銀河」に、JR西日本の新たな長距離列車 外観は深みのある紺色、2020年春に運行開始

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「WEST EXPRESS 銀河」の外観。117系電車を改造した6両編成だ(画像:JR西日本)

車内デザインについてはすでに発表済みだが、1号車のグリーン車指定席は「ファーストシート」、3号車のコンパートメントは「ファミリーキャビン」、5号車のノビノビ座席は「クシェット」など、座席設備に愛称が付けられた。また、3、4、6号車に設けられるフリースペースにもそれぞれ、「明星」「遊星」「彗星」といった愛称が付けられた。

運行開始時期も発表された。従来は2020年夏とされていたが、2020年春に前倒しとなった。東京オリンピックを目当てに来日する外国人客の中は、オリンピック観戦の前後に国内旅行を楽しみたいという人もいるはずだ。運行開始直後のウエストエクスプレス銀河は、鉄道ファンの利用で満席が続くと予想されるだけに、一足先に運行開始すれば、夏の混雑も少しは緩和されるだろう。

改造には難しさも

JR西日本の来島達夫社長にとって、豪華観光列車「トワイライトエクスプレス瑞風」に続く新たな長距離列車の投入は悲願でもあった。料金が高額な瑞風にはおいそれと乗れるものではない。「瑞風よりも気軽にご利用いただける列車にしたい」と来島社長はつねづね語っており、製作費を抑えるために新型車両ではなく、かつて「新快速」として活躍した117系を改造することが決まった。

そのデザインの担当者として指名されたのが建築家の川西康之氏である。鉄道車両分野ではえちごトキめき鉄道の観光列車「雪月花」のデザイナーとして知られている。雪月花は鉄道愛好家団体「鉄道友の会」が優秀な車両に贈る「ローレル賞」を受賞している。

「雪月花は新車でしたが、今回は既存車両の改造。制約は多い」と、川西氏は言う。たとえば117系のモーター音が気になったが、改造費が限られる中でモーターを取り替えるわけにもいかず、カーペットを敷いて騒音を減らす、グリーン車はモーターがない車両に設定するといった対策を講じた。

2020年春の開業となると、残すところあと1年である。今後は詳細な運行スケジュールや料金が発表されることになる。はたして誰もが気軽に楽しめる料金設定となるか、期待が膨らむ。

大坂 直樹 東洋経済 記者

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おおさか なおき / Naoki Osaka

1963年函館生まれ埼玉育ち。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。生命保険会社の国際部やブリュッセル駐在の後、2000年東洋経済新報社入社。週刊東洋経済副編集長、会社四季報副編集長を経て東洋経済オンライン「鉄道最前線」を立ち上げる。製造業から小売業まで幅広い取材経験を基に現在は鉄道業界の記事を積極的に執筆。JR全線完乗。日本証券アナリスト協会検定会員。国際公認投資アナリスト。東京五輪・パラにボランティア参加。プレスチームの一員として国内外の報道対応に奔走したのは貴重な経験。

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