日経平均は2万2100円まで戻る可能性がある

「条件付き」だが、到達するかもしれない

日経平均は遅まきながらもう一段上昇するのだろうか(写真:soulman/PIXTA)

日本株がようやく出直ってきた。もう一段の上昇のカギはアメリカ株や中国株にあるかもしれない。中国株はここへ来て底入れ感が台頭。2018年は大きく下げただけに、戻り余地があるかもしれない。一方、先行するアメリカ株は2018年10月以降から年末にかけての下落から8割超も戻した。これに対して、日本株は日経平均株価で見てなお4割程度。つまり反発力はアメリカの半分にとどまる。今後、中国株の戻り等が出遅れている日本株を押し上げるのだろうか。アメリカ株も含め、テクニカル面から今後の相場の方向性を探る。

上海株の「3000ポイント回復」はあるか

中国政府は2018年秋、インフラ投資の拡大や個人の所得減税等を打ち出した。その景気対策の規模は40兆円近くにのぼる。さらに2019年に入って、教育支出や住宅ローン等の税控除も追加され、個人の可処分所得(手取り額)が徐々に増えているもようだ。

つぶさにみると、モノ(買い物)はあまり動いてないが、どうやら「ヒト&コト(旅行)」は活発に動いているようだ。2019年2月の春節では国内旅行者が4億人超、海外旅行者が700万人に達した。中国国民の3人に1人が出掛けた計算となり、その旅行消費額は8兆円近くに及んだもようだ。足元の平均消費性向(可処分所得に占める消費の割合)も再び改善しており、個人の消費マインドに明るさもうかがえる。

下げ基調が続いていた上海総合指数にも底入れ感が台頭してきた。2018年は年初来で2割超下落したが、2019年は年初来で約1割上昇。チャート上では2018年の高値同士を結んだ上値抵抗線を突破したうえ、長期投資家の損益分岐点とされる200日移動平均線(2762ポイント)の目前まで値を戻している。仮に終値ベースで200日線を回復すれば、長期で見ても「売り一巡」のサインだ。なお、テクニカル面では2018年高値から2019年安値までの下げに対して3分の1戻しが2829ポイント、半値戻しが3011ポイント。200日線突破ならもう一段の戻り余地も想定される。

次ページ日本株も一段の出遅れ修正が期待できる?
マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • フランスから日本を語る
  • 日本野球の今そこにある危機
  • 財新
トレンドライブラリーAD
人気の動画
地方スーパーが撃沈「コスモス薬品」の破壊力
地方スーパーが撃沈「コスモス薬品」の破壊力
パチンコホール「ガイア」店舗撤退で大激変する勢力図
パチンコホール「ガイア」店舗撤退で大激変する勢力図
日本人が知らない「ビタミンD」不足の怖さ
日本人が知らない「ビタミンD」不足の怖さ
「上司の品格」を疑われる、やってはいけない7つの質問
「上司の品格」を疑われる、やってはいけない7つの質問
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
SDGsが迫る企業変革<br>ビジネスと人権

サプライチェーンの中で起きる人権侵害への意識が高まっています。欧米では法制化が着実に進展し、企業に対し人権リスクの把握と対策を求める動きが顕著に。欧米に比べて出遅れている日本企業の現状を多角的に検証します。

東洋経済education×ICT