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話が面白くない人は「ある勘違い」をしている 素人お笑い評論家から脱却するためのコツ

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  • 渡辺 龍太 放送作家、即興力養成講座講師
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世間では、お笑い芸人のような複雑なことを言いたがる人が多くいますが、普通の人は会話中に、「誰でも言える、単純でカンタンなことでよく笑っている」のです。この視点が足りないばかりに、どれだけ話を面白くしたいと思っていても、空回りして、スベる人になってしまっているのです。

なぜ、私がこのように思うのか。そのルーツは私自身の経験にあります。実は昔、かくいう私も、「素人お笑い評論家」のようになっていた時期がありました。お笑い芸人を志していた高校生の頃、当時の私は、一種のお笑いマニアのようになっていて、とがったことだけが面白いというポリシーを持っていました。

「とがったお笑い」を求めてアメリカ留学

もちろん、そんな素人お笑い評論家のネタがウケるはずはありません。しかし、何を思ったのか、その頃のスベっていた私は、「人を笑わせるために、もっととがらなくてはならない」と思い込んでいました。そこで、もっととがったお笑いを求めて、なんとか親を説得して、大学生としてアメリカに留学することにしたのです。

渡米した当初は、相変わらずで、あきらめて日本に帰ろうかと思ったこともありました。しかし、ちょうどその頃、「インプロ」というアドリブトーク術に出会ったのです。

「インプロ」とは、日本語に訳すと「即興力」。その場その場の状況に応じて、即興で場が盛り上がる会話ができるようになるコミュニケーションメソッドのことです。

そこで、私は、とても衝撃の体験をしました。それは、ただインプロのインストラクターが指示した通りに話しただけで、それを聞いていたアメリカ人が、突然笑い出したのです。しかも、正直に言って、話している私自身がそこまで面白いと思えない、とてもカンタンで、単純な、誰でも言えるような内容だったのです。

それにもかかわらず、周りの人がそれを聞くと「面白かった!」と言うのです。これは、とがったカッコいい笑いを追い求めてきた「素人お笑い評論家」の私にとって、本当に目からウロコの体験でした。この瞬間、「大半の人は、誰でも言える、単純でカンタンなことでよく笑う」という事実に気づいたのです。

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【タモリのあの名言を思い出せ】

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