「3学期がしんどい」子どもたちの言えない思い 卒業式、卒業アルバムも重荷

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
卒業式や新学期という区切りは、不登校の子どもにとってプレッシャーになります(写真:freeangle/PIXTA)

3学期が始まりました。じつは、不登校の子どもにとって、とてもしんどい時期なのです。なぜなら、さまざまな決断を迫られる場面が増えるからです。

そこで、親の方に向け、学校や子どもとの関係のなかで、気をつけていただきたいことを2つご紹介します。

親の期待に応えたいという子どもの気持ち

■卒業式、卒アルどうするの問題

「卒業式は出席しますか?」

「卒業アルバムに載せる文章や写真はどうしましょうか?」

ご家庭によってはすでに、こうした連絡が学校からきているかと思います。「最後の節目ですから」という担任の言葉は、親の気持ちをぐらつかせます。

当記事は不登校新聞の提供記事です

有終の美、人生の節目などの区切りはたしかに大事です。しかし、ここで大切なのは「それをすることによって心が軽くなるのは誰か」ということです。

最近では、卒業式の本式ではなく、卒業証書授与を校長室で行なうケースも増えています。

校長から卒業証書をもらう姿を見て、「一区切りついた」と、担任は(ときに親も)ホッとするかもしれない。

でも、子どもの気持ちは別です。本当は行きたくないのに、周囲の期待に応えるべくがんばっているとしたら、満足しているのは大人だけということにもなりかねません。

次ページ「新年度からは行く約束」のプレッシャー
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事