「3学期がしんどい」子どもたちの言えない思い 卒業式、卒業アルバムも重荷
3学期が始まりました。じつは、不登校の子どもにとって、とてもしんどい時期なのです。なぜなら、さまざまな決断を迫られる場面が増えるからです。
そこで、親の方に向け、学校や子どもとの関係のなかで、気をつけていただきたいことを2つご紹介します。
親の期待に応えたいという子どもの気持ち
■卒業式、卒アルどうするの問題
「卒業式は出席しますか?」
「卒業アルバムに載せる文章や写真はどうしましょうか?」
ご家庭によってはすでに、こうした連絡が学校からきているかと思います。「最後の節目ですから」という担任の言葉は、親の気持ちをぐらつかせます。
有終の美、人生の節目などの区切りはたしかに大事です。しかし、ここで大切なのは「それをすることによって心が軽くなるのは誰か」ということです。
最近では、卒業式の本式ではなく、卒業証書授与を校長室で行なうケースも増えています。
校長から卒業証書をもらう姿を見て、「一区切りついた」と、担任は(ときに親も)ホッとするかもしれない。
でも、子どもの気持ちは別です。本当は行きたくないのに、周囲の期待に応えるべくがんばっているとしたら、満足しているのは大人だけということにもなりかねません。