スペインに行っても長時間労働する人の発想 「日本人だから」「会社のせい」ではなくて…

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 年末年始に一時帰国したのですが、時短家電の「ホットクック」とみじん切りがスピーディーにできる「ぶんぶんチョッパー」を購入してきました。家事の時短化も前より進めています(著者撮影)

念のために補足しておくと、これは専業主婦(主夫)批判ではないし、長時間労働を肯定するものでももちろんありません。あくまで個人的な考え方や好みについての話であり、私個人は、会社から不当に押し付けられる長時間労働には反対の立場です。

さらに言えば、スペインに来てから残業なしで夫婦協力して家事育児をする家庭の話を聞くことが増えたので、そういう話を聞けば「うらやましいなあ」とも思うし、家族としては、平日の夜にママもパパも家にいたほうがベストだとも思っています。ワンオペ育児の時間なんて短ければ短いほどいいに決まっています。

家庭運営の肝はその家庭のベストを目指すこと

ただ、家庭運営の肝は、一般的なベストじゃなくて、その家庭のベストを目指すこと。

今の私のワンオペ育児の時間や夫の労働時間は、スペインの一般家庭に比べるとかなり長めです。でも、家事育児に関しては、外部委託に頼ることでだいぶ楽になってきたし、お互いの望む方向と合わせて考えると、わが家にとってはこれが現段階のベストな形のような気がしています。

ちなみに、夫は昔から夫婦平等主義者でしたが、以前はそれは完全に理想だけにとどまっていて、家事育児負担はさらにもっと私に偏っていました。そのときは私の心身はボロボロだったし、夫婦仲もむちゃくちゃでした。でも、夫の家事育児能力がぐんぐん上がっていったり、スペインに住んで夫婦デートを取り入れたり外部委託を利用し始めたり、そしてさらに、海外に住んでもまったくぶれない夫の仕事への考え方を聞いて、またあらためて応援していこう、という気持ちにもなれたような気がするのです(ここにくるまでに100周くらいしたけど!!)。

夫の仕事は応援する。でも、尽くさない。私のやりたいことを主張もするし、自由も求める。それが、現段階の私のスタンスです。

さて、皆さんの家庭では、夫婦の働き方や家庭運営のバランスはどんな感じですか? よかったらコメント欄で教えてください。

次回からは、またほかの家庭の家事育児分担紹介に戻ります。お楽しみに!

ハラユキ イラストレーター、コミックエッセイスト

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はらゆき / Harayuki

雑誌、書籍、広告、Webなどの媒体で執筆しつつ、コミックエッセイの著書も出版。2017年から約2年間バルセロナに住んだことをきっかけに、海外取材もスタートさせる。著書に『女子が踊れば!』 (幻冬舎)、『王子と赤ちゃん』(講談社)、『オラ!スペイン旅ごはん』(イースト・プレス)、この連載を書籍化した『ほしいのはつかれない家族』(講談社)など。この連載のオンライン・コミュニティ「バル・ハラユキ」も主宰し「つかれない家族をつくる方法」を日々探求、発信中。ハラユキさんのHPはこちら

 

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