自動車税制の大幅改正、「買い時」はいつか それでも「わかりにくさ」はまだ残っている

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2019年4月1日にエコカー減税率を変更するのは、中級水準のエコカー減税車だ。2020年度燃費基準+10%達成車は、今は自動車取得税が40%軽減されているが、2019年4月1日以降は25%軽減になる。つまり納める税金が増える。

同基準+20%達成車は、今は60%の軽減、+30%を達成すると80%軽減されるが、2019年4月1日以降は両方とも50%の軽減にとどまる。

2020年度燃費基準達成車の場合

その一方で、2020年度燃費基準達成車(+のない車種)は、今は20%の軽減で、2019年4月1日以降も20%の軽減を保つ。また+40%以上を達成した場合も、今と同様に免税(100%の減税)だ。次世代自動車(電気自動車/プラグインハイブリッド車/燃料電池車/天然ガス車/クリーンディーゼル車)も、同じく免税を保つ。

具体的な車種で見ると、自動車取得税の40%軽減が25%に変わる2020年度燃費基準+10%達成車には、ホンダ「N-BOX」やダイハツ工業「タント」といった軽自動車のノーマルエンジン車が多い。

60%軽減が50%軽減に変わる2020年燃費基準+20%達成車には、ハイブリッドとしては燃費数値が伸び悩む日産自動車「エクストレイル ハイブリッド」、軽自動車でも比較的燃費の良いホンダ「N-WGN」などが該当する。

80%軽減が50%軽減になる2020年燃費基準+30%達成車には、トヨタ自動車「エスティマ ハイブリッド」 、日産「フーガ ハイブリッド」などがある。

トヨタ「プリウス」「アクア」「アルファード/ヴェルファイア ハイブリッド」、日産「ノートe-POWER」といった売れ筋ハイブリッド車は、2020年燃費基準+40%以上を達成しているから、2019年4月1日以降も免税を保てる。

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