トヨタ「パッソ」が確立した絶妙な立ち位置

登録車で最小・最安、軽の「弱点」を突く

トヨタのコンパクトカー「パッソ」(写真:トヨタグローバルニュースルーム)

トヨタ自動車が、コンパクトカー「パッソ」をマイナーチェンジ(一部改良)して、全国のトヨタカローラ店を通じて今月10日に発売した。おしゃれなMODAシリーズに大開口フロントグリルを採用するなど、より大胆なエクステリアに変身。安全装備も充実した。

隠れたヒットモデルのパッソ

初代パッソは2004年にデビュー。2016年4月に登場した3代目に当たる現行パッソは、トヨタグループで軽自動車をはじめとするコンパクトカーを得意とするダイハツ工業が開発・生産を担当している。2代目パッソまではトヨタとダイハツの共同開発だったが、3代目パッソはダイハツが開発から生産まで一貫して手がけている。

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つまり、トヨタはいわゆるOEM(相手先ブランドによる生産)調達によってパッソを販売しており、ダイハツ自身は「ブーン」のブランドで、パッソとほぼ同じ内容のモデルをダイハツ系列で販売している。そのため、衝突回避支援システムはトヨタの「セーフティセンス」ではなく、ダイハツの「スマートアシスト」が搭載されている。マイチェン前のパッソは、その2世代目の「スマートアシストⅡ」だったが、マイチェンで3世代目の「スマートアシストⅢ」に切り替わった。

日本自動車販売協会連合会(自販連)によると、今年1~9月におけるパッソの累計販売台数は3万4702台。月販平均販売台数は約3800台で、自販連の乗用車通称ブランド別新車販売ランキング(軽自動車除く)では、毎月20位前後に顔を出す。

過去4年の販売実績も見てみよう。数字はいずれも暦年(1~12月)だ。

2014年 4万9770台(月販平均約4100台)
2015年 4万5449台(月販平均約3700台)
2016年 7万0381台(月販平均約5800台)
2017年 5万4186台(月販平均約4500台)

カローラ店、トヨタ店、ネッツ店、トヨペット店。高級車ブランド「レクサス」を除いてトヨタには国内4系列の販売店があり、「プリウス」「アクア」「C-HR」などは4系列すべてで売っている。カローラ店専売でこれだけの台数を稼いでいるパッソは、今どきは月販2000台ほどでヒットと呼ばれる日本市場においては、隠れたヒットモデルだ。トヨタはマイチェン後のパッソの月間販売目標を4000台に設定しており、達成は十分可能と言える。

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