イタリアの銀行不良債権残高、14年ピーク

融資に占める、不良債権比率はは7.5%

12月3日、フィッチはイタリアの銀行が抱える不良債権が来年ピークに達するとの見方を示した。写真は9月12日、ミラノの金融街で(2013年 ロイター/Stefano Rellandini)

[ミラノ 3日 ロイター] -格付け会社フィッチ・レーティングスは3日、イタリアの銀行が抱える不良債権が来年ピークに達するとの見方を示した。同国の企業は、中小企業を中心に収益が圧迫された状態が続くため、銀行が保有する資産の質が改善するには時間がかかると予想している。

銀行業界のデータによると、9月時点の不良債権総額は1445億ユーロ(1958億9000万ドル)となり、融資全体に占める割合は7.5%と、1999年11月以来の高水準となった。

フィッチはイタリアの銀行セクターに対する見通しは3年連続で「ネガティブ」に据え置くとした。来年の銀行融資総額が低水準になる見通しであるため、収益性も改善しないと指摘した。

ただ、融資が伸びないため、銀行の流動性と資金繰りは安定すると予想している。

フィッチはまた、イタリアの銀行が欧州中央銀行(ECB)からの借り入れに大きく依存する状態が続くとした。ただ、市場の状況にによっては、ECBに3年物長期流動性供給(LTRO)資金を期限内に返済するため、銀行が社債発行を加速する可能性があると予想している。イタリアの銀行によるECBからの借り入れ残高は10月末で2290億ユーロとなっている。

ECBが予定する銀行審査に関しては、イタリアの中規模銀行の一部が資本不足を指摘される可能性があるとした。ただ、ECBの資産の質の審査(AQR)によってイタリアの銀行が来年、イタリア国債の保有高を大きく減らすことになる可能性は低いとした。

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