車両初公開、北陸新幹線はココがスゴイ 和テイストを前面に、デザインと機能を充実

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

共通しているキーワードは「和」。車両のデザインコンセプトも「“和”の未来」としており、和のテイストが至るところに散りばめられている。

和を感じさせるグランクラス車両の飾り柱

それを感じさせるのがインテリア(内装)デザインだろう。グランクラス車両のデッキには日本の四季を感じさせる飾り柱を設置。グリーン車の座席も日本の伝統的な様式美とモダン感覚を融合させながら、気品を感じさせる作りにしている。

エクステリア(外装)も高速走行させるための形状を維持しながら、日本の伝統的な色遣い、新幹線が走行する沿線の風景を考慮・融合するデザインにしている。

デザインだけではなく、機能面での充実も見のがせない。普通車を含む全号車に全席分のコンセントを設置したほか、車内照明もすべてLED。洋式トイレは全席、洗浄機能付き便座を導入した。急勾配でも走行可能な主回路機器やブレーキ装置も装備している。

来春に一足早く体験する機会も

運転席は近未来的なデザイン

車両は最終的にJR東日本のE7が17編成204両、JR西日本のW7が10編成120両導入予定。車両の製造は川崎重工業、日立製作所、総合車両製作所、近畿車輛が担当している。

E7系車両は走行テストを経て、早ければ2014年の春にも長野新幹線区に先行投入される予定で、一足早く「北陸新幹線」の風を味わうことができる。

すでに駅名が6月に、運転体系と列車名が10月に決まっている(東京―金沢間直通列車の速達タイプが「かがやき」、東京―金沢間直通列車の停車タイプが「はくたか」、富山―金沢間シャトルタイプが「つるぎ」、東京―長野間運転列車が「あさま」の4タイプ)。12月2日からは試験車両による走行テストが始まった。開業まであと1年強、その準備は着々と進められている。

宇都宮 徹 東洋経済 記者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

うつのみや とおる / Toru Utsunomiya

週刊東洋経済編集長補佐。1974年生まれ。1996年専修大学経済学部卒業。『会社四季報未上場版』編集部、決算短信の担当を経て『週刊東洋経済』編集部に。連載の編集担当から大学、マクロ経済、年末年始合併号(大予測号)などの特集を担当。記者としても農薬・肥料、鉄道、工作機械、人材業界などを担当する。会社四季報プロ500副編集長、就職四季報プラスワン編集長、週刊東洋経済副編集長などを経て、2023年4月から現職。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事