決戦は12月5日、武田7兆円買収へ最終攻防戦

臨時株主総会が問う欧シャイアー買収の是非

7月の新グローバル本社を披露する席で会見する武田薬品のウエバー社長(撮影:今井康一)

欧州製薬大手シャイアーを6.8兆円で買収する――。

武田薬品工業を一気に世界トップ10入りさせる、クリストフ・ウエバー社長の乾坤一擲の企てを承認するかどうか。それを最終判断する臨時株主総会が12月5日に大阪市内で開催されることが決まった。

日本、米国、中国などに続き、欧州当局の買収承認も下りた。武田の臨時株主総会と同じ日に開かれるシャイアーの株主集会では4分の3以上、武田の株主総会では3分の2以上の株主の賛成が得られれば、買収は成立する。「決戦の日」が近づくにつれ、買収承認を取りつけたい武田経営陣と、それに反対する株主の攻防が激しさを増している。

買収で株数は倍増、負債も3兆円増加

シャイアー買収反対の急先鋒は株主や武田OBらでつくる「武田薬品の将来を考える会」だ。武田國男・元社長の従兄弟にあたる武田和久氏ら武田創業家一族も参加する、個人株主の有志団体だ。

今年6月の定時株主総会では株主提案を出し、買収反対をブチ上げた。提案は否決されたが、10%近い賛成票を取りつけ、その後も地道に反対運動を続けている。反対の理由は明快で、7兆円近い巨額買収による財務リスクが過大過ぎるという点に尽きる。

買収のため、シャイアー株主に割り当てる新株発行で武田の発行済み株数が倍増するうえ、シャイアー株主に割り当てる3兆円の現金を捻出するため、シャイアーの約2兆円に加え、有利子負債が3兆円増える。

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