企業で「Mac」がどんどん導入されているワケ アップルの驚きのエンタープライズ戦略とは

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iPad Pro12.9インチモデルとカバーを兼ねるキーボード「Smart Keyboard」(筆者撮影)

日本市場でも、アップルはビジネス分野への進出が進んでいる。

JRや東京メトロ、ANA、JALといった交通系企業にiPadの導入が進んでおり、サービスを受ける際にiPadが使われているのが目に見える形でわかる。

また積水ハウスはiPad導入とともに社内のアプリを内製化し、現場の細かいニーズに応えて改善を続けている。2016年の熊本地震が発生した際にはすぐに専用アプリを開発し、iPadを携えて顧客の被害状況の調査を行った。緊急時の機動力まで一気に高めることに成功した事例と言える。

学校でもiPadが導入される例が増えているが、自分たちが普段学びに活用しているのと同じiPadを、実際の社会で大人たちが仕事に使っている様子を見ることで、その仕事への身近さや自分のデバイスの可能性の大きさに気づくことができるのだ。

iPadは「AR」を実現するうえでも重要

日本のエンタープライズ市場でも、特にiPadの活用で、独自の進化を遂げている様子がわかる。iOSは高いセキュリティや指紋、顔の生体認証に対応するだけでなく、企業が今後、顧客体験を大きく変化させる拡張現実などのアプリを実行するうえでも重要なデバイスとなる。

セキュリティという守りと、モバイルという攻めの両面を、アップルとパートナー企業は強力に押し出していこうとしている。そのうえで、いずれの要素も高めることに成功したMacBook AirとiPad Proは、アップルのエンタープライズ戦略にとって非常に重要な製品となったのだ。

松村 太郎 ジャーナリスト

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まつむら たろう / Taro Matsumura

1980年生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。著書に『LinkedInスタートブック』(日経BP)、『スマートフォン新時代』(NTT出版)、監訳に『「ソーシャルラーニング」入門』(日経BP)など。

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