抜かれたら抜き返す、トヨタ「アクア」の意地

低燃費競争はメートル単位の戦い

やはり、トヨタは黙っていなかった。

トヨタ自動車は、一部改良したコンパクトハイブリッド車(HV)「アクア」を12月2日に発売する。燃費はガソリン1リットル当たり37.0キロメートルと、従来から1.6キロ改善。ホンダ「フィットHV」の36.4キロをわずかに上回り、燃費世界一(プラグインHV車を除く)を奪還した。

2011年12月26日に発売されたアクアは、HVとして世界最高(当時)となる35.4キロを達成。エコカーへの優遇税制も追い風に2012年10月にはプリウスを抜き、月間販売台数で国内トップとなった(年間では2位)。その人気は13年に入っても衰えていない。10カ月のうち6カ月でトップセールスを記録。日本で今最も売れている車だ。

ところが、2013年9月に発売したホンダのフィットHVに燃費で抜かれ、10月には販売台数でもフィット(ガソリン車、HV含む)を下回っていた。

「フィットと競争し合っている」

改良したアクアは、エンジンの摩擦抵抗を低減したほか、モーターやインバーターなどを改良。また、エンジン始動時のスロットル制御の変更やエンジン停止時の停止処理時間の短縮などで、燃費を改善した。

開発を担当した製品企画本部ZP主査・橋壁清史氏は「(フィットとは)いい意味で競争し合っている。フィットが販売台数でアクアを上回ったのは事実。商品を強化して戻したい」。燃費で抜き返し、次は販売台数でも首位を奪い返す意気込みだ。価格は170万~195万円とした。

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