飯能駅を「フィンランド化」する西武の本気度

「ムーミン谷」開業へ北欧デザインに改装中

飯能駅ホームのリニューアルの完成予想図。来年3月、フィンランドをテーマにした装飾を施して生まれ変わる(画像:西武鉄道)

西武鉄道の飯能駅といえば、どんな印象をお持ちだろうか。池袋発の特急レッドアロー号はこの駅で進行方向を逆にして、西武秩父へ向けて山に分け入っていく。西武の電車で秩父エリアを訪れたことがある人は立ち寄っているはずだが、通勤や通学で日常的に利用する沿線住民でもなければ、改札の外へ出る機会は少ないだろう。

飯能駅が来春、「北欧デザイン」に変身

その飯能駅が来年3月、フィンランドをテーマにした内装にリニューアルする。

東洋経済オンライン「鉄道最前線」は、鉄道にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

飯能市は人口約8万人。埼玉県の南西部に位置し、豊かな自然に囲まれている。森林が市域の約76%を占めるという。キャンプやバーベキューができる河原、ハイキングコース、ゴルフ場などがあり、シーズンになると行楽客でにぎわう。森、湖、川と、自然あふれる環境が魅力だ。

とはいえ、西武沿線のエリアのなかでも、秩父や川越、所沢と比べると、飯能の知名度は高くない。かくいう筆者は飯能で育った一人だ。ここぞとばかりに、なんとか地元のPRをしたいところだが、正直なところ、良くも悪くも「地味で素朴」という言葉がぴったりの土地だ。

飯能駅周辺も活気があるとは言いがたい。駅前は「丸広百貨店」だけでなく、通い慣れたマックやケンタッキーもなくなってしまった――。

ところがいま、飯能に観光客を呼び込むチャンスが訪れている。

1・2 番ホーム階段付近の完成予想図。「葦(アシ)」をイメージしたデザインに仕上げる(画像:西武鉄道)

フィンランドの童話作家トーベ・ヤンソンが描いた「ムーミン」の世界をはじめ、北欧のライフスタイルを体験できるテーマパーク「メッツァ」が来年3月、自然豊かな宮沢湖の湖畔に全面開業する予定だ。

西武鉄道もこれを好機ととらえ、玄関口となる飯能駅のホームなど、内装のリニューアルを進める。デザインのコンセプトはもちろん「フィンランド」である。

次ページフィンランドと飯能が似ている?
鉄道最前線の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 晩婚さんいらっしゃい!
  • 近代日本を創造したリアリスト 大久保利通の正体
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 買わない生活
トレンドライブラリーAD
人気の動画
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
「安売り日本」はもう限界、ニッポン再生計画
「安売り日本」はもう限界、ニッポン再生計画
「ニッポン半導体」敗北の真相
「ニッポン半導体」敗北の真相
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
日米の躍進銘柄を総まくり<br>発掘! 未来の成長企業

米国の株式相場上昇に目を奪われがちですが、日本でも未来を牽引する成長企業は確実に育っています。本特集では「新興成長企業」や「トップの通信簿」などのランキングを掲載。GAFAMやメルカリの次の新主役を探しましょう。

東洋経済education×ICT