AKB48「大西桃香」、動画配信で覚醒した612日

朝5時半から始まるシンデレラ・ストーリー

AKB48でチーム8の大西桃香さん。朝5時半から「SHOWROOM」で始めた配信がブレイクのきっかけとなった(撮影:今祥雄)
2年前までAKB48のチーム8メンバー、大西桃香さんの名を知る人は、はっきり言って少なかった。
しかし、動画配信アプリ「SHOWROOM」で毎朝5時半に配信を始めてから、大西さんの知名度はグングン急上昇していく。そうして2つの夢を叶えるまでの道程とはどんなであったか。知られざるシンデレラ・ストーリーをお届けする。

きっかけはファンからの書き込み

今から2年前、2016年11月のある日だ。すでにAKB48のチーム8メンバーになっていた大西さんは、奈良の地元で友人とご飯を食べていた。が、気の置けない友人との楽しい時間は、SNSアプリ「755」によって中断された。大西さんのアカウントに、「今日からSHOWROOMが解禁になったって」と、ファンからの書き込みがあったのだ。それを目にした大西さんは、友人に「ちょっとごめん」と謝り、速足で自宅に向かった。

大西さんはSHOWROOMが解禁になるとは聞いていなかった。本当に解禁されたのかを知りたい。自宅に着くと、すぐにスタッフに電話をかけたものの、つながらない。コールバックを待っている間、その年の夏の出来事を思い出していた。

SHOWROOMとは誰でも無料で歌やパフォーマンスなどの動画を配信できるサービスだ。アプリのダウンロード数は320万超。コメントなどを通して閲覧者と交流できるのが特徴で、プロからアマまで幅広い配信者が集う。AKB48でも、その年の夏に開催されたメンバーの加藤玲奈さんのイベント「れなっち総選挙」で、SHOWROOMが使用されていた。

その際には、ほかのメンバーのアカウントも開設されたが、チーム8のメンバーに関してはスタッフがいる場所でしか配信できない、という制約があった。大西さんは奈良在住で、スタッフが近くにいる環境ではないため、配信したくてもできない。ほかのメンバーの配信を眺めて、「うらやましいな」と思っている間に、イベントは終了した。

次ページ「うらやましいな」の連続だった
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