LINEの7—9月期は先行投資で営業赤字35億円

「広告単価の下落」をどう読めばいいのか

 10月24日、LINEが発表した2018年7─9月期連結決算(国際会計基準)は営業損益が35億円の赤字に転落した。前年同期は58億円の黒字だった。金融サービスなど戦略事業の先行投資が収益を圧迫した。2014年9月撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai/Illustration/File Photo)

[東京 24日 ロイター] - LINE<3938.T>が24日発表した2018年7─9月期連結決算(国際会計基準)は営業損益が35億円の赤字に転落した。前年同期は58億円の黒字だった。金融サービスなど戦略事業の先行投資が収益を圧迫した。

売上高に当たる売上収益は前年比16.9%増の518億円に拡大した。売上の過半を稼ぎ出す広告は前年比では22.2%増の269億円と大きく伸びたが、4─6月期比ではディスプレイ広告が新プラットフォームへの移行期であることが響き、1.1%減となった。

出澤剛社長は決算説明会でディスプレイ広告について「広告単価が新システムへの移行期間中で低下している」と説明。「年内は同じレベルで推移すると想定しているが、新システムへの移行が進めば再度成長率が高まる」との見通しを示した。新システムの本格稼動は、来年1─3月期を予定している。

一方、減少傾向にあったコミュニケーション・コンテンツなどは前年比では2.1%減となったが、4─6月期比では1.7%増とこのところの減少傾向に歯止めがかかった。

7─9月期の主要4カ国(日本、タイ、台湾、インドネシア)の月間アクティブユーザー数は1億6500万人(4─6月期は1億6400万人)と、2017年1─3月期以来6四半期ぶりに増加に転じた。

最終損益は95億円の赤字(前年同期は16億円の黒字)だった。

2018年1─9カ月累計では、売上収益が前年比24.7%増の1512億円、営業利益は同72.4%減の67億円、最終損益は60億円の赤字(前年同期は120億円の黒字)だった。

 

(志田義寧)

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