高市早苗氏「国会のバリアフリー化が必要だ」 女性初の衆議院議院運営委員会委員長に就任
第4次安倍改造内閣の女性閣僚は片山さつき地方創生担当相ただ1人だった。しかし、「女性が輝く社会」を標榜する安倍政権の今回の“隠し玉”は、高市早苗衆議院議院運営委員会委員長と野田聖子衆議院予算委員会委員長の起用ではないだろうか。
安倍晋三首相が2012年9月の自民党総裁選で勝利した際には、党三役のうち総務会長に野田氏、政調会長に高市氏を任命した。くしくも今回もこの2人を重要ポストに登用。衆議院予算委員長は議会の花形で、議運委員長は議会運営の要をつかさどる。いずれも女性初という快挙だ。
なかでも衆議院議院運営委員会委員長に高市氏を抜擢したことは極めて重要だ。
院内でナンバー3の地位
議院運営委員会は常任委員会の1つだが、その委員長は議長、副議長に次いで院内でナンバー3の地位にある。議院運営委員会が原則として法案の審議は行わず、議院や議事進行について全般的な役割を担うためだが、その審議や協議の主な案件は以下のとおりになる。
2)議院の運営に関する事項
3)国会法及び議院の諸規則等に関する事項
4)議長の諮問に関する事項
5)議員の海外派遣、外国議会の議員団の招待、儀礼等に関する件
その具体的内容は各委員会に各会派から何人の委員を割り当てるかに始まり、立法事務費の交付を受ける会派の認定、証人などへの旅費や日当の決定など多岐にわたる。
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