ソフトバンクに続きホンダもGM子会社に出資 自動運転分野で提携

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 10月3日、ホンダは米ゼネラル・モーターズは自動運転分野で両社の提携を拡大すると発表した。写真はGMクルーズが開発する自動運転車。サンフランシスコで昨年7月撮影(2018年 ロイター/ELIJAH NOUVELAGE)

[ウォレン (米ミシガン州) 3日 ロイター] - ホンダ<7267.T>と米ゼネラル・モーターズ(GM)<GM.N>は3日、自動運転分野で提携すると発表した。ホンダがGMの自動運転車部門GMクルーズの株式5.7%を取得し、今後追加投資も行う。

ホンダはまず7億5000万ドルを出資してクルーズ株式を取得し、さらに今後12年間で事業資金約20億ドルを投資する。

GMの株価はこの日、2.1%上昇した。

5月にはソフトバンクグループ<9984.T>がクルーズへの出資を発表。22億5000万ドルを投じ、最終的に約2割の株式を保有する。

RBCのアナリストは、GMにとってソフトバンクが財務上の主な提携相手だとし、ホンダはカーシェアリングやシステム、事業開発分野での「戦略的な連携相手」とみていると指摘した。

クルーズのカイル・ヴォグト最高経営責任者(CEO)は「GMとソフトバンクに加え、新たにホンダが加わることで、クルーズはグローバルで安全な自動運転技術を普及させるための十分な経営資源を獲得した」とコメントした。

ヴォグト氏はロイターの取材に、ホンダと自動運転向けの車両設計に取り組む方針を明かした。

ホンダの投資により、クルーズの企業価値は146億ドルに膨らむ。これはGMの時価総額の約3分の1に当たる。GMはクルーズの前身の新興企業を2016年に10億ドル相当で買収していた。

GMのアンマン社長は会見で、クルーズのライドサービス向け自動運転車の発売時期は引き続き19年が目標とし、ホンダとの長期提携の下、同社のノウハウが加わることで、こうした取り組みが加速すると表明した。その後、投資家に対し、技術展開が可能となる段階にできるだけ早く到達したいと語った。

ホンダの倉石誠司副社長は「今回の投資は共通のビジョンや(GMやクルーズの)この分野での優れた技術に基づくもの」と話した。

GMのバーラ最高経営責任者(CEO)は、引き続きサンフランシスコでの自動運転試験に注力し、他の市場への拡大はその後になるとの考えを示した。

GMクルーズは米アルファベット<GOOGL.O>傘下の自動運転部門ウェイモとともに、自動運転技術で業界をリードしているとされる。自動運転量産車「クルーズAV」と改名されたシボレー・ボルトの試験車を100台超保有している。

*内容を追加しました。

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