北九州市議「海外視察ツアー」謎だらけの顚末

血税800万円の投下が市政にどう生きるのか

スペイン・マヨール広場で写真撮影を楽しむ一行(写真:フジテレビ)

出張中は飲酒禁止です!の大号令

「日中の飲酒は、公務に対する信頼性を低下させるおそれがある。国外、私費でも認められない」――。

9月10日、福岡県の北九州市議会(定数57)は、井上秀作議長名で「公務出張中の日中の飲酒を禁止する通知」を出した。かつての禁酒法のような通達はなぜ出たのか? そこにはテレビ番組によって暴かれた北九州市議たちによる海外視察の“不都合な実態”があった。

北九州市はかつて炭鉱や製鉄で栄えた町だが、今では財政状況も逼迫し財源不足で借金を繰り返している。さらに人口に占める65歳以上の割合を占める「高齢化率」も約30%と政令指定都市の中でもトップ。北九州市議たちには早急な改革が求められている。

今回、「実録!金の事件簿」(10月5日(金)19時~フジテレビ系列で放送一部地域除く)取材班は6月から7月にかけて行われた北九州市議8人によるスペイン・マドリード~バルセロナ~フィンランド・ヘルシンキ6泊8日の海外視察の一部始終を”勝手に“取材し映像に収めている。

政治家の海外視察をめぐっては昨年7月21日に放送した「実録!金の事件簿2」で香川県議会の議員たちが訪れたドイツ、スイス、イタリアの視察の実態を暴いた。視察“らしきもの”は9日間のうち4時間程度で、視察の合間にビールやワインを何度も飲み、ひたすら世界遺産を訪れては記念撮影、さらにおよそ香川とは縁遠いようにも思えるアルプスでマッターホルンを眺めてはここでもまた記念撮影……と、観光とも思える内容だった。

番組放送後には、高まる批判の声に香川県議会の自民党議員会が海外視察を原則自粛、オンブズマンによる旅費の返還を求める住民監査請求も行われている。

あれからおよそ1年が経つ。もうあのような海外視察はないだろう……そう思いながら今回もバレないように“勝手に”追跡した。

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